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story 38
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2021.05.20
目の前には大きな噴水がある「コの字型」のガラス貼りの120坪の空間。
スタートと共にレセプションカウンターに予約のお客様が三列に並び、外には全国から見学に来た美容師さんたちのギャラリーが毎日絶えない。
その時代を知らない美容師さんたちには想像できないだろうけどACQUAの日常はそんな感じでした。
この時点で1995、6年あたりだから、今年の新入社員はまだ生まれていない時ですね(笑)。
当時のスタイリストはとにかくみんな凄かった。
森内は800万もの売上げを7年間一度も落とさなかったし、、
まだ全然OPERAがメジャーじゃ無かったの頃、「SHIMAとかピークアブーと言った有名店はなんで凄いんだろう、、?」
「なんで有名店はずっと有名なんだろう、、?」みたいによく話していました。
その時は「技術」とか「デザイン」とか、、悔し紛れに色々言ってたけど(笑)。
それも実は単純明確で。
『凄い人たちのもとに凄い人が集まる』
『そうやってまた凄い人が新たな時代を牽引して行く』
それだけだとその頃わかりました。
その後も活躍している様なメンバーがスタイリストとして凌ぎを削りあっていて。
あまりに席がなくて外にテーブルとイスを出して客待ちにしたり、それでも足りなくて噴水のレンガに座ってもらっていました(笑)。
毎日お客様が絶えない中で、朝から撮影や取材やセミナーでそれぞれが全国を飛び回り、それでも朝まで飲みまくったりと、、(笑)
喧嘩みたいなこともしょっちゅうだったけど、それぞれにユーモアもあって。
ふざけたり遊ぶ時は遊び、なんだかんだ仲良く楽しくやっていました。
まさに前しか見てない勢いのあるサロンそのもの。
その勢いは更にテレビでも取り上げられて、「アド街ック天国」で原宿の1位に選ばれた時には結構びびりましたけど(笑)。
最近の「アド街ック天国」でもSNSですごいヘアサロンが紹介されたみたいで、20年経っても当時みたいだなぁと思ったり、、
他にもドキュメンタリーやニュースと連日のように取り上げられて、テレビカメラが入ってくることも当たり前の様になって行きました。
まぁ今考えれば、その時は完全に調子に乗っていたのかもしれませんが、、、
でもみんな本当に必死で、一生懸命やっていたのは紛れもない事実です。
全国のどこの美容師よりも前向きに寝る間も惜しんで。