- BLOG
story 45
-
2021.06.07
森内を代表として僕がサポート、そして店長というまとめ役として加藤の僅か3人のスタイリストでニュートラルはスタートします。
それ以下のアシスタントは、当時綾小路さんから「連れて行っちゃダメリスト」が渡されて(笑)、そのリストに載っていないメンバーから選びました。
それぞれのメインアシスタントだったメンバーはじめ、希望者というよりは余り出来の良くないメンバー(笑)。
今でこそみなさん「神様」クラスの幹部たちですが、、、
当時は自分たちで「ACQUAの雑草」と言ってたくらいで(笑)。
そんなメンバーで今までのACQUAとはまた違う、新しい時代のヘアサロンを目指してゼロからのスタートを切ります。
「もっと肩の力を抜いて、、」
「いい意味でのゆるさとかフレンドリーさ」
そこから名前を『NEUTRAL』とし。
セット面や家具もあえてカフェ風にしました。
ちなみ今でもGARDENのほとんどの店舗が、このセット面をいまだに採用しています。
待ちの時間になるべくストレスを感じさせないように、セット面より待合いスペースを広く取り。
業務用の冷蔵庫にエビアンとアルコールを用意して、いつでもセルフで飲めるようにしました。
この頃はまだドリンクを出すところはほとんど聞いたこともなく、
「カット中はお客様には雑誌も読ませない」
というくらいがまだ当たり前でした。
「お客様にとってのより良い環境」
そんな今では当たり前な事でも、ブーム中の美容師側の勢いが、そこの視点を濁らせていた時代でもあって。
来店された時から帰れるまでの時間でお客様はどう感じているか?を想像して、今までの当たり前を全て疑うことからはじめました。
既存のお店や組織から新たな物を作り上げる時って、今も昔も変わらずこんな感じなんでしょうね(笑)。
あともう一つ自分が拘っていたのは、スタッフに対する考え方。
ACQUAでは、結果を出した強いものだけが認められるという風潮で、ついて来れなければ辞めて行く、、、
でも自分がACQUAで与えて貰った様に『引き出せる環境』を作りたい。
逆に結果が出せないスタイリストを作ったのは
『自分たちの環境の問題』
そういう思考でスタッフと向き合いました。
GARDENのセット面は、昔ギラギラの内装で、鏡が大きいほど様々なものが映り込んでしまい、
お客様から「緊張する、、、」と。
またそれくらいの大きさでお客様と向き合うことで、より「プライベート感のあるコミニケーション」が取れる。
そんな風にすべての物、行動規則、基準や評価には必ず「なぜ??」という理由があります。
その意味の根幹にこそ
「GARDENがどういうお店でありたいか?」
の重要な意味があります。
その時は自分もまだ現役プレイヤー。
朝から晩まで休みもなくプライベートも関係なくずっとスタッフと過ごしていました。
そうやって毎日のように、ことあるごとに「なぜ?」を伝え続けました。
それができなくなっていくような時、、、
どのように伝えられる人や仕組みにかえていくのか?
これが経営の重要なことだと思っています。
GARDENの皆さん、そんな風にすべてのことに「なぜそうするのか?」っていう意味があるんですよ。