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story 94
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2022.06.07
経営について vol 4
「出資」と「融資」
お店を起業する際に大きな難関となるのがお金の問題。。。(笑)
僕も経験しましたが、本当に大きな壁です。
僕の場合、GARDENをオープンするにあたっては、最初から200坪というバカみたいな(笑)風呂敷を広げてしまったので、当然自分一人では叶いませんでした。
多くの美容師が開業の際にお世話になる国庫の「創業融資」だと、最大頑張れても無担保であれば4千万くらい!?が限度でしょう!?
何しろ200坪で家賃は月1千万(笑)、初期投資だけで2億5千万という、、今では考えられない様な額でした。
ですから数名の方々から出資も頂き、その伝手での融資など、ありとあらゆることでお金を集めました。
数年後、出資者の方々の伝手での融資は完済し、また出資分に関してもほとんどを買い取りさせて頂き、今でも僅かな株主としてご協力を頂いています。
同様に「共同出資」とか「出資してもらう」なんて話しは良く聞きます。
最初から仲間数人とスタートした方が、売上的には安全です。
ただ「出資」ということに関しては、「とりあえずスタートしたいから!」と安易に考える人がほとんどです。
出資してもらってスタートした自分の経験から言えば、限りなく出資は自分一人がいいです。
数人ではじめるとしても、2/3以上は一人が持つとか、、、
まして100%出資してもらうのであれば、出資者の従業員になるのだと思っていた方が良いです。
「出資者」「株主」などについて、多分みんな知識はあるはずですが、その本当の意味をわかっていない人は多いです。
具体的な詳しいことは触れませんが、、、
会社は株主のものであって、株主でない人はどこまで行っても一従業員です。
「自分がこのお店を支えている」と言っても、なんの権限もありません。
美容師の場合は、「それならお客様を連れて出て行く!」ということができてしまいますが、それもリスクはゼロでもなく、何度も出来ることでもありません。
出資者はそういうことは良くわかっていて、そもそも口ではなんと言おうが、将来的に長い目で見て「融資」するよりも大きな「旨味」を求めて出資するのが当たり前です。
お店や会社は成長期もあれば停滞期もあり、その都度スピード感を持って決定を下したり、状況によって大きく舵を切る時もあります。
当然それに伴う「報酬」というものがついて回るはずですが、、そこが一番の問題になって行きます。
目先のことが優先して、出資と融資の意味を間違えると、後々それどころではない大きなリスクを抱えます。
GARDENでも浦和のお店には最初出資していました。
それは本人が望んだものでもあり、当初はそれくらい近い関係性で事業を一緒に拡大して行きたいと思っていたからです。
ただ時間の経過とともに、実際に協力できる範囲も限られ、また本人の意向も現実の経営をして行く中で変化して行きました。
その状況を見て僕は、所有していた株を投資額と同額で全て売却しました。
彼にとって最初それは「突き放された」と感じたようですが、、、その意味を今は理解しているようです。
またセカンドラインは「共同出資」という形を取っていますが、それはスタートのハードルをなるべく低く設定しながらも、お互いがその成長にリスクを負うことで、最大限に協力し合い成長を促進して行く事にあります。
もちろん将来的にはトップの人間にその所有権も含めた、大きな権限を持って貰おうと思っています。
「出資」「融資」にしろ、難しい知識を沢山頭に入れても、本当の意味がわかっていない人は多いです。
「知る」こと、「学習する」ことは大切ですが、経営は難しい知識を頭に詰め込めば良いのではなく、自分にとって必要な知識を「駆使」して実行して行くことだと思います。
僕が投資してもらった様に、決して出資してもらうことがネガティブではありませんが、、
「何を達成したいのか?」をキチンと見据えて、将来的のリスクも考えた上で決めて行くことが大切だということです。