story 34

2021.05.16

 

綾小路さんや野沢さんは、当時から女性誌の編集さんやライターさんにパイプがあり、すでに女性誌でも取り上げられていました。

 ただ当時の女性誌は美容室の紹介はほとんどなく、アイドルやモデルさんのヘアが紹介される程度でした。

 

こへ「もっと読者が共感できるヘア企画をやるべきだ!」と企画を持ち込み。

ちょうどその時代に団塊ジュニア世代言われる我々世代向けの女性誌が沢山出版されて行きます。

『読モ』の元祖の様な存在もその頃出て来て。

読者にとって「共感できるモデル」「共感できる企画」が噛み合うと、大きな影響となって新規のお客様が凄まじいほど来る様になりました。

 

その頃に店舗目を出店し森内、池田と言ったメンバーも入社し。

 自分は早くもその店舗目で店長になりますが、、、

小さなお店では受け付けられないくらいの新規のお客様が殺到して行きます。

 更にいわゆるビフォーアフターという企画も大当たりして、、

 とにかく朝から撮影。

営業中は溢れる新規のお客様。

夜は深夜まで打ち合わせなど、、

まだまだ自分はついて行くことで必死でした(笑)。

 

この後「赤本時代」言われる「JJ」「VIVI」「RAY」「CAMCAN」の時代が来ます

これらの雑誌に載ることで爆発的新規のお客様が来店しました。

この後のカリスマ世代、今も業界で活躍している有名美容師さん達は、みんなこの時期に何かしらの赤本で活躍してたと思います。

またそれまで業界の中では「一般紙に出るのはダサい!」たいな価値観がありましたが、、、

一気に吹き飛びましたね(笑)

 

この頃も時代の流れや変化とともに古い体質ややり方に変化をもたらし、次の時代に乗って行った人たちがその後の時代をリードして行きました。

今もそれくらいの大きな変化の時。

新しいものが生まれてくるスピードに負けないくらいの変化をしていかなければ、時代に取り残されていくことは確実です。

あんな時代を経験できたからこそ、いま危機感を持ってそう言えます。