story 73

2021.10.03

 

今もなお健在でですが、当時青山のレストラン『カシータ』はとても話題でした。

 

僕は以前から「何が流行る理由なのか?」を勉強するために、流行りのお店にはなるべく足を運んでいました。

なのでカシータにも何度かスタッフとも行き、オーナーの方の本も購入して読ませてもらいました。

 その著書に出てくる、オーナーさんが影響を受けたという『アマンリゾート』に一度は行ってみたいと思っていました。

 

オープンして年が経過し店舗目を出店したタイミングで、思い切って長期休暇を取ってバリのアマヌサへ行ってみました。

バリ島には以前も行ったことはありましたが、ヌサドゥア地区には世界に名だたる高級ホテルが並び、当時リッツやブルガリがまだできたばかりでした。

 そんな名だたる高級ホテルの中でもアマンリゾートは約3倍の料金を取ります。

 アマヌサは一軒一軒のコテージになっていて、それ相応に素敵なんだけど至ってシンプル。

 「どれだけ豪華で、どれだけ大袈裟に出迎えてくれるんだろう、、」 なんて期待とは大外れ(笑)。

 

 宿泊中も常にスタッフさんが気遣ってはくれるんだけど、、、

 「やり過ぎない」

 カシータのオーナーがリスペクトしてるというので、そんな感じを思っていたら意外にも素っ気なかった。

オランダ人がオーナーでヨーロッパ人から支持されてるサービスと、僕たち日本人が求めてるものとは少し違うんだろうなぁ、、と。

 サービスは媚びる事でも与える事でもなく、適切な距離感を保ちながら、その時々のシチュエーションに合わせてさりげなく相手を思いやる事。

『サービスの価値』=『感じる側の価値』

 

受け取る側のお客様がその「価値」を感じないとズレが生じるんだけど、、だから「ターゲティング」みたいな話しになって行くんだけど、、

そもそも「何を成し遂げたいのか?」って最初にあったはず。

 

アマンを訪れたことで逆に僕の中で「GARDENのサービスとは?」ということを深く考えました。

当時はよく「ホスピタリティ」という言葉が使われていましたが、自分ではしっくりきていませんでした。

そして至った答えがGARDENのサービスは「エネルギーの伝達」

 ホスピタリティともちょっと違っていて、、、

 

人は人の「輝き」に魅せられ、そんな人に心を動かされ、そんな人に人は吸い寄せられる。

理屈じゃなくて、元気で明るくてポジティブな人のところに人は集まり、混んでるお店に人は引き寄せられる。

その前向きさを醸し出す「根本て何?」って言うと、チームの人間関係みたいなものももちろんだけど、そういうもののコアとなるヴィジョンやコンセプトの共有、そしてそれが個人の成長や目標とリンクしてるか?

まぁ簡単に言えば目標を持って頑張っている人は必ず「輝き」を放つ。

 それがエネルギーとなって人に輝きを伝達して行く。

 

GARDENは「~が得意」とかわかりやすい特徴はなくて、お客様からしたら「なんか感じがいい!」

そして更に言えば「GARDENに来ると元気になれる!」

ちょっと抽象的だし、一番曖昧なコンセプトだし、、

でも「感動好き」の僕的には一番しっくりは来てたんですけどね(笑)。

だから今でもそう言って頂けることが、最高の褒め言葉だと思っています。