story 127

2024.03.21

 

彼が紹介してくれたメンバーと何度か食事をしたり、ゴルフに行ったりしたが、みんな口を揃えてその団体のことを良く言う。

特にフォーラムという、毎月グループ分けされたメンバーで、「お互いの心の底にある考えや価値観を共有して自分が学ぶ」というコンテンツが他にはないもので、何年も同じメンバーでそれを共有することで、唯一無二の経営者仲間になって行くという。

「次に自分は何を目指すべきか?」が見えなくなっていた僕は、コロナも明けて時間も余裕ができたことだし、あらためて何かを得たいと思い入会した。

何度か説明会や実際のイベントに参加すると、メンバーは世界中にいて日本だけでも1000人を越える。

一応年商10億以上で創業者という入会規定があるが、うち300人が上場企業の社長で、まぁすごい団体だなぁと。

インターナショナルな団体なので、自身をみんなニックネームで呼び合うことにはちょっと戸惑ったけど、、(笑)。

 

驚くのはそんな大きな団体なのに、事務局は数名で殆どがそれぞれにボランティア的に、手弁当でこれだけの会の活動を運営している。

毎月定例会は帝国ホテルでゲストを呼んでイベントをしたり、そんなこともそれぞれが自主的に手を上げて委員会を作り、指導者的な人を教育したり、僕の様な新しい会員のサポートも全て会員であるメンバーが手弁当でやっている。

 

その手前の段階で、サポートメンバーの方と会い、「ライフライン」というものを教わった。

ようは自身の生い立ちから今に至るまでの「自分史」

生まれた時から幼少期、小中高大学時代、成人して就職して今に至るまで、過去にどんなことがあって、その時にどう感じたとか、仕事での成功や失敗はもちろん、自分の感情から家族の事までをあからさまにして、自分という人間がどんな人間かを発表する。

自分史とはいっても、そこまで細かくかえりみたことはなく、でも確かに幼少期ほど印象に残っている出来事も多くて、そういう様々な体験が自分の心や頭の中を作り上げているんだろう。

 

57年間分を詳細に紹介すると約一時間くらいはかかるけど、今度はその中でも

①3つの重要な出来事

②2人の人生に影響を与えた人

③1つの人生の分岐点

を抽出して、それを中心に20分で発表を組み立てる。

それをグループメンバーみんなで発表して聴くのだけれど、本当に興味深いというか面白い。

皆さん経営者で会社の顔だから、普段は表向きの良い面しか出さないのが当たり前。

でもそれぞれに幼少期のトラウマとか、すごい成功をして絶頂期にいたところから一気に谷底へ落ちた経験とか、裏切られたり、逆境の時だからこそチャンスに変えた話しなど。

僕も色々あったけど、そんなこと比にならないくらい凄まじい人生を送っている人たちばかりでビックリする。

 

でもそれはそれぞれにお互い様で、側から見たら僕たちがGARDENをオープンした時の経緯なんかはありえないことらしい(笑)。

だ僕からすると、いつも自分の周りのにはそれを応援してくれる人がいて、自分一人の力で乗り越えて来たことは全くないと思っている。

でも他の経営者の皆さんは、周りに助けてくれる人もいない中で、一人で逆境を乗り越えて今がある。

自分は本当に人に恵まれて、たまたま運良くここまで来ちゃっただけなんだろうなぁと思いながらも、やはりそんな体験から生まれ育てた会社であれば、僕とは違う普通の経営者たちは、どこまでも「My company」なんだろうなぁと理解できる。