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story 37
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2021.05.20
そしてACQUAはどんどん加速して行きました。
女性誌の仕事はもちろん、業界誌の取材やらセミナーヘアショーやら、、
お客様もスタッフも増えて拡大し続けました。
この頃池田、森内も店長となり、綾小路さんや野沢さんがどんどん外へ攻めて行くのを追いかけながらも、内側をなんとか形にして行くことも同時に要求されて行きます。
それまで実はあまり本を読んだ事がなかったんですが、何かを得たくてこの頃から本を読み始めます。
読み始めると面白くて!それこそ寝る間も惜しんで本に没頭していきました(笑)。
そして悶々としていた自分がある答えに辿り着きます、、
『前髪を僅か数ミリ変えるだけで女性の人生は変わる』
『美容師はヘアデザインで人に感動やパワーを与えることができる』
『髪をデザインする事は豊かさの象徴であり、お客様の人生を豊かにする事で社会に貢献している』
そうやって初めて美容師という職業に、「憧れ」だけでない「価値」や「プライド」を見出していきました。
そして更に、『日本一になって業界を変える!』というACQUAのビジョンにおいても。
自分が「やりたい事」「役割」は「スタープレイヤー」ではなく「裏方のマネジメント」
ACQUAという大作をみんなで作り上げるために自分ができる役割を演じ、いつかそんな大きな目標を達成させること、、
今までこの業界になかったブランド、企業になって、もっと社会に良い影響を与える。
社会や業界に貢献できる様な組織を作り上げること。
そんなことに初めて「自分の人生をかけてみたい!」と思うようになり。
そうやって自分のなすべきこと、つまり『使命』みたいなものを感じて行きます。
「自分がやりたい事はシンプルに自分だけの為ではなくてみんなの幸せの為、、」
本当にカッコつける訳ではありませんがストンと腹に落ちました。
その頃にリクエストQJで取材して頂いたことがあります。
今でも大切にとっておいてありますが、「軍師月に吠える」という題名でまさにその時の自分の中のビジョンが記させています。
今読むと「なんてでかいこと言ってんだろう、、」とかなり恥ずかしくなりますが、、(笑)
あくまでこれは自分の内面の心の整理がついただけで、当時の行動が伴っていたかはわかりません、、
調子に乗って驕ってもいただろうし、誰かを傷つける様なことも沢山しただろうし、、
イヤな奴とか思われて辞めて行った人も沢山いただろうし。
当時は余裕もなく上手く表現はできていなかったかもしれないけど、、、
とにかく自分の中でのモヤモヤは晴れて進むべき道は明確になりました。
そしてあのブームが幕を開けて行きます、、