story 81

2022.02.02

 

「師弟関係」とか「徒弟制度」とか。。。

そんな言葉を使うと、現在はとても違和感を感じられそうですね(笑)。

 

この業界で35年くらい生きて来て、僕らのアシスタントやその前の時代は、「そこまでやらせるか!?」とか、!「それって理不尽すぎね!?」みたいなことも確かにありましたが(笑)。

僕たちの様に、スタッフの成長を軸にしたビジネスモデルの場合、その成長には周囲の先輩、後輩の存在が大きく影響します。

自分もそうでしたが、やはり長い時間過ごす先輩や後輩達とはとても深い関係になります。

(異性としてとかではないですよ。。。)(笑)。

尊敬できる先輩のもとで働きたいと思うし、慕ってくれる後輩は可愛いものだし。

そんな中で長年培った関係というのは簡単には壊れないものです。

 

逆に表面だけで仕事して来た関係は、何かあれば簡単に壊れます。。。

GARDENの場合は、その関係がしっかりと根付いている人達の退社はとても少なく。

辞めて行くスタッフ達は、そんな関係の人が居なくなってしまった人達だと思っています。

 

よく「人間関係が〜」みたいな話しはありますが、そもそもそんな尊敬出来る先輩との出会いなんて稀で(笑)。

「何言っちゃってんのこの人、やることやって無いのに!?」(笑)。

僕自身も若い頃は、殆どの先輩達をそんな風に思っていましたから(笑)。

だから本当に頑張っている人ほど、そんなことになってしまうのも仕方ないんだろうと思っています。

まぁマネジメント的にはとても難しい問題ですが。。。

 

そしてその関係性が上手く行く理由というのは、表面上の付き合いではないからこそ、表面上だけではない「意味」が伝わるからなんだろうなぁと。

何をするにもこの「意味」と言うのは大切で。

それは「なぜ?」「何の為に?」「それは誰の為?!」みたいなことが「壁打ち」の様に日々頭に埋め込まれ。

「同じ価値観」と言う「共通言語」が出来上がるから、何を言っても会話が成り立つ。

だから目標やビジョンも最初から理解し合える。

そんな関係ができるまでは、時間もかかるし、面倒くさく感じるかもしれませんが、、

 

自分が「大切」だと思う気持ちは、案外相手には伝わるものです。

それは「鏡」のようで相手もそう思う。

自分から「好き」と思えば、言葉や態度がそうなって相手に好意的に伝わるものです。

僕が現場で店長をしていた若かりし日は、「君は嫌いかもしれないけど僕は大好きだよ!」と心の中で思いながら、毎朝自分から「おはよう!」とあいさつしていました(笑)。

 

人間関係とか大変だけど、本当はそれが「近道」?って改めて思っています。

コロナで何かといえば「オンライン」となってしまいますが、、

「わざわざ会う」「わざわざ時間と取る」「わざわざ足を運ぶ」といった、そんな労力をかけた行為がなければ、そんな関係は作れません。

そしてそんな本当の信頼関係が築けた人たちが、自分の人生を沢山支えてくれるものです。

 

本当の信頼関係を築くにはとても時間がかかるし面倒なことだけど、、、

僕たちにとってはとても大切なことかなぁ。

美容師が成長しあうGARDENにおいては、今の時代に合った「師弟関係」みたいなものが今とても大切なんだろうなぁと。。。

と言うか、僕がそんな関係で人と関わりたいだけなんでしょうけど(笑)。