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story 86
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2022.03.31
様々な要因で円安も一気に加速して、世界情勢の中での今後日本を考えると、これからの若い人たち(まさに息子達も)は、本当に厳しい時代を生きて行くんだろうと思う。
経済学者や政治家でもないのでわからないし、ネガティブに考えるつもりはないけど、物価も税率も上昇する中、給料が今のままなら当然所得は下がる一方。
大企業はいざ知らず、中小企業も「雇用者優遇」と「増税」の政府方針のもと、よほど生産性を上げない限り安定的な利益確保も難しいのが現状。
そんな時代はもう始まっていて、どんどん二極化も進んで行く。
時代や政治を非難して現実逃避をしても、結局自分の人生に全て関わって来ることで、そんなこれからの時代に僕たちはどんな風にサバイブして行けばいいのか?
情報過多の今、「いかに楽に」「副業で稼ぐ」的な表現で、本来当たり前にやるべきことや、豊かになるプロセスで重要なことをすっ飛ばして伝えられてることが多いけど、そんな楽なら誰でも豊かになれてる。
僕の知っている限り、人並み以上の収入を得て、「豊か」に見える人たちで、「人並み以上に苦しい時期」を経験しなかった人はいない。(資産家の家系は別だけど)(笑)。
だから資産家でもない僕たちは、これからの時代を豊かに生きて行くためには、シンプルに「強くなること」だと思う。
それは「経済的側面」もイコールで、そのためにも「他にない何か」を身に着けて行くこと。
僕たち美容師で言えば、お客様から見た時に「あなたじゃなきゃ!」って言ってもらえること。
それは「お店」でも「会社」でも一緒。
個人であればそのモチベーションは様々で、「負けたくない!」「認めてもらいたい!」「稼ぎたい!」など、自分自身に「火がつく」ことでいい。
ただ「お店」や「会社」という複数の人が関わると、それでは伝わらない。
お店や会社をスタートする時に、「今必要とされていることは何?」という考えからスタートするタイプと、そもそも「自分はその仕事を通じて何がしたい?!」と考える2タイプがいる。
結論両方重要で、よく言う「やり方と在り方」みたいなもので、どっちも行ったり来たり試行錯誤していくもの。
でも会社経営ってなった場合、そのTOPの思考が「風土」に表れる。
つまりどちらの「軸足」でスタートしたか?で、スタッフの思考がどちらかに偏るはず。
GARDENで言えば間違いなく後者なんだけど、その軸をブレさせない事って結構経営者にとって苦しい。
というか、ブレてしまうから苦しくなるとも言えるけど、誰でも目の前の問題や危機に直面した時に、平常時の判断を出来ずにそうなってしまうのも当然だと思う。
業界誌の編集長と話す機会があったけど、まさに今どこも同様で、この業界に限らず、会社が存続して行くそもそもの「価値」が何か?
その価値を確固たる「信念」を持って経営者は語れるか?
そしてその信念に基づいて、目先の利益や問題を越えて、「長期的ヴィジョン」が見えているか?
そのヴィジョンをスタッフと「共有」して、TOP自らが先頭を切って走っているか?
「理念」と言えば同じことでもあるけど、どんな表現であれ、大切なのは自分自身やそれを理解してほしいメンバーの「腹落ち」。
GARDENは「強いスタッフ」が育つ環境を作り続ける会社。
「強いスタッフ」とは、お客様にとって「唯一無二」の存在でもあって、そのためには技術力、デザイン力、さらに人としても成長し続けること。
そんなスタッフは当然お客様からたくさんの「支持」を受け、後輩達からの「信頼」を得て、結果「豊か」になれるはず。
そうなりたい人が入社し、そうなるための環境を作り続け、そんなスタッフが増えることで、「他社とは違う何か」が生まれて、やはり唯一無二の会社になることが出来る。
その「一貫性を貫く」ということが「ブランディング」ということなのかもしれないけど、あらためて今僕はそれが大切だと思っています。
これからの時代だからこそ、時代にも負けない「強いスタッフ」達の集団を作り続けること。
それがGARDENという会社が存在する「価値」なんだと思っています。
そしてそんなことを幹部達と共有することが、今一番大切なことだと思っています。