- スタッフ
- 西山真由美
『川の流れのように』
GARDEN stars. Vol.18
K.suzaki 2021.2
『川の流れのように』
ACQUAの時代から一緒にやって来た幹部メンバーがまだ数名残ってくれています。
彼女とは出会ってからもう26年にもなりますか、、(笑)
本人も振り返っていますが、アシスタント当時は『自分甘やかしタイプ』(笑)。
でもいつからかそんな自分を変えて、本店のGARDEN Tokyoのオープニングでは代表という管理職のトップにまでなり、後輩達を引っ張って来てくれました。
数年前からは管理者を降りましたが、今でもGARDEN Tokyoの大きな軸として現幹部達を支え。
事あるごとにお店や自宅でスタッフに手料理をご馳走したり(笑)。
圧倒的なファンのお客様から支持を得ながら美容師の本質を伝え続け。
『らしく』 『楽しく』という生き方を後輩達に見せてくれる、GARDEN Tokyoの西山真由美さん。
もうだいぶ前だけど、、(笑)アシスタント時代の思い出は!?
とにかくダメダメなアシスタントで、、、(笑)
スタイリストデビューも後輩に先越されたり、毎日「辞めたいなー」と思ってるタイプでした。
ただ辞めたら後悔するということだけはわかっていて、、、
ずば抜けた技術力とセンスいい周りの先輩ももちろんですが、同期も後輩も本当に美容師としてスペシャルな人達に囲まれていて。
自分には何もないけど、「もしかしたら私もそんな美容師になれるかも?」と思い当時はしがみついてました(笑)。
頑張り方がわからなくて結局サボり落ちこぼれる、、その負のスパイラルが辛かった。
言い訳ばっかりしてる自分が情けなかったです、、(笑)
でもモンスターみたいな人達の、仕事への情熱や集中力を見てきたことがベースになってるから、、、
サボりたくなる時は今でもあるけど、それでも今になっても頑張れるから、、
若い時にかっこいい人達に出会えてよかったし、今は自分がそう思われるようにいたいと思ってます。
アシスタント時代の西山(右)
彼女がスタイリストデビューする前、自分のメインアシスタントについていました。
時はカリスマブーム時代の真っ只中(笑)。
朝晩の打ち合わせと撮影、月に2、3回ペースでのセミナー、出勤する日はだいぶ先まで予約が埋まり、そんな自分にくらいついていた事を思い出します(笑)。
それから数年後、新たなプロジェクトとして新店舗をオープンさせます。
その時彼女はオープニングメンバーには選ばれず、数ヶ月後に異動となります。
スタイリスト2年目のくすぶってる時に異動しました。
オープンしてから数ヶ月後の参加で、オープニングスタッフで頑張ってきた後輩達からすると目の上のタンコブな存在だったと思います、、
代表の加藤には、
「今までこれ以上もう無理!って言うまで努力してきたか?そうじゃないなら一度限界まで頑張ってみろ!それで無理ならそれでいいから」
そう言われて、美容師としてやり切ってみようと自分をリセットしました!
フリーのお客様の入客のために、スタイリストなのにもう一度フリースタイルを受けたりと、少しずつ自分の中で自信をつけて行きました。
やっと頑張り方が少しずつわかってきたけど、、、、社長の無茶振りや(笑)、若くて血の気の多いスタッフばかり(笑)。
問題ばかりで睡眠不足も重なり、かなり限界の日々でした、、(笑)
でも努力して結果が出ることが楽しくて!
自分の意見も言える事で、仕事への熱量が高くなって、楽しかったです!
本当にいろんな意味でめちゃくちゃでしたが、、
刺激的なアラサー時代を過ごしました。
まだまだ未熟な中、ポジションだけは上になってしまい、めちゃくちゃダメなタイプの先輩だったと思います、、
そこは今振り返っても、申し訳なかったと思っています。
僕も当時は30代。
体力も気力も、怖いものも無ければ、毎日寝ずに飲み続けていた時代で、かなりバカをやって沢山迷惑をかけていたと思います(笑)。
そして更なる無茶振り(笑)がGARDENをオープンさせること、、
GARDEN 2006
色々ありましたが、幹部達が一致団結して応援してくれて、それに必死に答えようとあの200坪の物件に漕ぎ着けます、、
初めて全員を何もない空っぽの体育館みたいな空間に連れて行った時、ほとんどのスタッフが喜んではしゃいでいた中で、彼女だけは違いました、、
「無茶だし、これじゃ最初からみんな勘違いします!」
「ゼロからのスタートなんだから場所なんてどうでもいい!」
「このメンバーみんなでやれることが大切なんだから、、」
その時の彼女の言葉は今でも鮮明に残っています。
GARDEN 2006
色々ありながらのGARDENオープンでしたが、、、
「幸せにしてやるとは約束できないけど、いろんな経験だけはさせてやる、、」
当時須崎に言われたことが、今でも変わらないGARDENの根幹だとも思ってます。
オープン当時はありえないくらいの大箱に対して、中身が追いついてない自分がもどかしかったです。
2012年銀座にGARDEN Tokyo オープン
それから数年後、NYへの出店やこれからの未来に向けて、銀座に本店を移し、GARDEN TokyoとしてGARDENの旗艦店をオープンさせます。
GARDEN Tokyoのオープンが自分を大きく成長させてもらえたと思っています。
GARDEN原宿の時は、とにかく大箱の大人数をまとめる大変さに限界を感じていて、、
そんな時に東日本大地震があり、、お客様も少なくなり、皆んな不安な中、自分が明るく前向きでいないとと思っていました。
そんな時期にGARDEN Tokyoのオープニングに携わる事になりました!
正直もう忙しいのは嫌だったんですが、、(笑)
銀座の一等地の大箱サロンの主軸になるという、誰にでもできる経験じゃないということに挑戦したい気持ちになり、ガムシャラに準備をしてオープンを迎えました!
とにかく任せてもらえたこと、任せてもらったからには頑張らなきゃ!と、本当に忙しい日々でした。
それでも美容師として充実していたし、やりがいのある毎日でした。
その後、若いスタッフがどんどん成長して行き、店舗代表から全体を見る立場になり、またしても自分の足りなさを感じる事が多くなって行きました、、
そんな中で役職を降りた事も大きなターニングポイントになりました。
「責任逃れなのでは?」と自分では考えたりしましたが、みんなが受け入れてくれてありがたかったです。
当時は責任感が変な気負いになっていたのか、、
今の責任がない立場の方が、皆んなから大事にされている気がします(笑)。
私は運が良くて、、、
何かしら問題や悩みがあっても助けてくれる周りや環境のおかげで、毎回リセット出来るタイミングが起きた様に思います(笑)。
今のGARDEN Tokyoは、代表の久分をはじめ、前向きで明るいスタッフばかりで、彼らと一緒に働けることがとても楽しいです!
本当にスタッフにいつも気付かされ沢山教えてもらってます。
今はなるべく「感謝」と「賛同」をしようと思ってます。
自分のためにも周りのためにも優しくなれると思うので(笑)!
スタッフがワチャワチャ話してる姿を見てると幸せになります!
おばちゃん通り越しておばあちゃんです(笑)。
長い付き合いのお客様ばかりで楽しくて、サロンワークは私の生き甲斐で大切な時間です。
長く美容師を楽しむためにも健康でいたいです!
プライベートでは旅行大好きだったのですが、今は我慢なので愛猫との時間が一番楽しいです(笑)。
今後輩たちに伝えたいことは!?
「美容師楽しい!」って年々思える良い職業だから楽しんでね
成長途中は悩むし思い通りにいかない事ばかりですよね!
解決はしてあげれないけど、応援してるし!
「大丈夫だよ!」と背中を押すからいつでもウチにご飯食べにおいで(笑)!
私はダメ出しするイメージがあるかもですが、成長したので多分大丈夫です(笑)!
須崎には昔から
「人には可能性しかない!!」
と育てられました。
私も強くそう思ってます!
いくらでも変われるし、いくつになってからでもなりたい自分になることもできると思ってる。
これからの自分の将来は?
20年以上のお客様も増えてきて、
30年40年と続いていけるように、、
お客様からも「美容室が楽しみ!」と思ってもらいたいので、美容だけじゃなく見識を広げて、スタッフから見てもおもしろかっこいい大人になりたい!
そしてもっともっとゆるふわな人になりたいです!
厳しそうな人に見られるは嫌です(笑)!
そして、マネージメントも経験して今のポジションに居るからこそ、本当に今の幹部陣には感謝しかないです!
皆んなのおかげで楽しい!
ありがとうございます!!
だからこそ私にできる協力はしていきますので!
きっと私が想像できないくらいの
ワクワクな未来を作ってくれると期待してます!
彼女がメインアシスタントの時にあの「無免許問題」が没発して(笑)、当時ずっと先までいっぱいだった僕のお客様が、「だったら西山さん切ってよ!」とアシスタントなのに営業中に僕のお客様を担当し、いまだに彼女の元に通ってくださっています(笑)。
大学生の長男がまだ三輪車に乗っていた頃、みんなでフットサルをやって一瞬で僕が足を挫いた時、僕がその三輪車に乗り、長男の手を繋いで一緒に病院に行ってもらいました(笑)。
嫁よりも長い時間を過ごした彼女とは、思い返せば数え切れないほどの思い出があります。
彼女にとっては辛い大変な事も沢山あったんだろうと思いますが、、
これを書いていて、実は深い思い入れがある美空ひばりさんの名曲 『川の流れのように』 が浮かびました、、、
これだけの年月の中で本当に様々な事がありました。
楽しいこともそうじゃない事も。
でも何より、そんな思い出を笑って話せるような人が周りのいる事。
お客様、スタッフ、友人、親兄弟、、
何でもいいけど、そんな人達がどれだけ身の廻りにいるのか?
会社という捉え方は様々で、年々ドライな捉え方しかしない人達が世の中には増えて行きます、、
若い時にはイケイケでチャレンジし続け、かけがえのない人達に囲まれて濃厚な時間を過ごして行くこと。
そんなかけがえのない人達と、お互いがもっと年老いた時でも、一緒に笑って昔話しができる人生を送れること、、
そんなことが実は何より大切だと僕は思っていて、GARDENはそんな会社でありたいと思っていま す。
西山真由美/ GARDEN Tokyo
仕事でもプライベートでも、自分を楽しむ女性に人気の西山は、ヘアスタイルは「なりたい自分になるための大切なツール」と考える。 西山との会話を楽しみに来店されるお客様も多い。 会話の中から出てくる一人一人のなりたい事をくみ取りヘアスタイルに反映するスペシャリスト。 トップとして、笑顔が絶えないサロンづくりを目指す。