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「自分だけのオリジナルなライフスタイル」
GARDEN stars. Vol.20
K.suzaki 2021.6
「自分だけのオリジナルなライフスタイル」
「女性美容師の働き方」は今や当たり前に重要な課題です。
以前はAZUMIさんの働き方を紹介しましたが、GARDENでは様々な個性あるスタイリストが在籍しているため、一概に一括りで制度化することは難しく、一人一人と話し合いながら、可能な限り本人の希望に沿うような形を作っています。
彼女も現役当時は400万を越えるプレイヤーでした。
そこから様々な状況の変化のもと、現在は週4日、16時まで営業を、予約段数2、3をフルブッキングで営業する形に辿り着きました。
入社年数で言えば取締役の野田くんと一緒で19年目。
そんな彼女の営業スタイルや、サロンワークの醸し出す雰囲気自体が、沢山の若い女性スタッフの共感や憧れになっています。
lora.garden スタイリストの
榎本智美さんです。
なぜ美容師になろうと思ったの!?
中学時代は部活一筋で、テニスをやっていた真面目な生徒でした!
その反動で高校生になってから美に目覚め(笑)、髪を染めたりメイクをしたり肌を焼いたり、当時流行っていたギャルに変貌して行きました!(笑)
そんな中で、進路を決める頃に全くやりたい事がなく困っていたら、
担任の先生に「メイクとか好きなら美容学校にでも見学行ってきたら?」
と勧められて、見学に行ったのがきっかけです。
みんなおしゃれでキラキラ輝いていて、「こんな学校に行きたい!」と単純な理由でしたね。
丁度ビューティフルライフ(キムタクが美容師のドラマ)も見ていたので、イメージしやすかったのかもしれません。
「私も原宿のお洒落な美容室で働く美容師になる!」と(笑)。
以前のお店を選んだ理由は!?
有名サロンの姉妹店だった事と、当時ニュートラルは、どの雑誌を見ても必ずと言っていいほどヘアページに掲載されていました。
雑誌の撮影をやって有名になる事が夢だった私にも、チャンスが回ってくるかも!そう思いました。
そして何より、スタッフが和気あいあいと仲良さそうだった事が決め手です。
アシスタント時代の大変だった思い出とかはある?
入社1、2年目の頃は、毎日夜中の2時3時まで残って練習していました。
親にも友達にもかなり心配されましたが、、、
でもその頃は、働いた後に遅くまで練習をしている自分が「かっこいい!」と思っていました!(笑)
更にその後に、同期や先輩と飲んだりご飯食べたりも楽しかったです。
常に究極の寝不足でした。。。
大変だった事とかも聞かれますけど、あったのかも知れないけど忘れました!(笑)
なので自分的には大した事は無かったんだと思います!
数年後GARDENに移ったけど、その頃の思い出は?
内装工事に入る前に、須崎さんにビルの中に入らせてもらった時、その広さにびっくり!!!
ワクワクが止まらなかったのを覚えています。
でもオープンしてみると、知名度ゼロのGARDENのカットモデルをやってくれる人は中々現れず。。
「どこのサロンですか??」と不審がられていました(笑)。
今のウチのスタッフには考えられないでしょうけど。
なので、モデルハントには苦労しました。
スタイリストデビューの時の思い出は?
カットモデルさんが沢山いるタイプではなかったので、デビューの時にお客様が沢山来てくれるか?とても心配でした、、、
知り合いに片っ端から連絡を取り、結婚式に呼ばれればそこで客ハン。
80歳近い祖母にも「来て!」と連絡(笑)。
高校の卒業アルバムに載っていたクラスメイト全員の住所にDMを送ったりと必死でした。
(今の時代はSNSが充実してて羨ましい!!!)(笑)
最初のお客様は一番心配をかけた、そして誰よりも応援してくれていた両親を呼びました。
とても喜んでくれた時に「初めて親孝行出来たなぁ!」と思いました。
そんな大変な思いをしたとは言っていますが、当時GARDENには「デビュー月の記録」という風土があって、彼女は女性で初めてその記録を更新しました!
アシスタント時代から器用で、スタイリストになるとその実力をいかんなく発揮させて、その後も様々な記録を塗り替えて、売れっ子スタイリストに成長して行きます。
デビューして半月が経った頃、大先輩(よしきさん)に
「目標達成したら撮影の仕事やらせてあげるよ!」と言われて更にスイッチが入りました。
無我夢中でお客さんを呼んだ甲斐あって目標達成!
念願の雑誌の撮影デビュー出来たことは、スタイリストになってから一番嬉しかった事でした。
夢を叶え、撮影をする榎本智美
スタイリストになってからは毎日が楽しかったです!
自分でカットをしたスタイルで、お客様が喜んでる姿を見れるなんて最高です!
大変だった事は集客して顧客を増やす事だったと思います。
顧客になってもらうために、
「どうしたら私のファンになってくれるかな?」
「リターンしてくれるかな?」
「家族や友達紹介してくれるかな?」
と日々考えていた気がします。
でもそう考えていた事で、結果に繋がって行ったので楽しかったです。
彼女は売上もどんどん伸び、女性誌や業界誌でも活躍してGARDENの顔となって行きます。
そしてそんな中、誰にでも起こりうる女性としての転機が訪れます。
彼女は以外とオープンで(笑)、恋バナというか、付き合っていた相手については色々話してくれていました。
ただ彼女の場合は400万以上売り上げるスーパープレイヤー。
先の生活のことを考えれば、様々に悩んで行くのは当然だと思っていました。
結婚から出産していく中でどんなことを考えたり、どんなことがあった!?
お客様も増え、夢だった撮影の仕事も沢山出来るようになり仕事は順風満帆!
でもこの先、いつまでこの生活を続けるのかな。。。
と思っていた頃に、今のパートナーに出会いました。
彼は土日休み。
美容師は土日が一番忙しく、冠婚葬祭の時しか休んでる人なんかいませんでしたが、思いきって土日に休みを取ってみました。
「色んな働き方をする人がいた方が面白いじゃん!」と前向きに(笑)。
結婚をするなら家事もちゃんとやりたいし、家族との時間も大切にしていきたいと思い、更に働く時間のセーブをして土日は月に4回休む事にしました。
そうはしてみたものの、自分で決めた事なのに、お客さんが減っていく現実は辛く
「もっと働けば出来るのに、、」
「でも家族との時間を大切にしたい、、」
と葛藤していました、、
出産した後は保育園に預けて、週5で19時位まで働ければ今のお客さん全員出来るかなぁ?とか、、、
保育園預けるの可哀想だから、母親に週2回くらい来てもらってその間だけ働こうかなぁ?とか、、
色々考えていました。
しかし実際に産まれて育児をしていると、19時って、お風呂もご飯も食べ終わってそろそろ寝る準備の時間だという事。
母親はもう60歳過ぎて体力も低下していそうだし、そもそも片道1時間半もかけて、毎回来てもらう事を続けるのは困難だという事に気づきました。。。
そして色々考えた結果、保育園に入れて、現在の様に週3、4日で16時まで働くことにしました。
今はのんびり働かせて頂いてるお陰で、家事に追われて切羽詰まる事も無く、子供との時間も取れて、なおかつ仕事も出来て!最高な環境をだと思っています!
最近考えている事や楽しいこととかは!?
もちろん子供の事ばっかりです(笑)
楽しい事は子供と過ごす時間。
お店では10年以上前から来てくれているお客様と、
「昔は白髪無かったのにね〜」とか、
「顔にシミが出来ちゃってさぁ〜!」とか。
昔では考えられなかったトークをしている時も楽しいです(笑)!
あとは若いスタッフと話してる時も!
いつも刺激をもらってます!
今の自分から後輩たちに伝えたいことはある!?
育休中にあらためて思った事ですが、、、
常に沢山のお客さんが来店して、トレンドのヘアスタイルが見れる事は普通じゃ無いと思いました。
僅か10ヶ月美容から離れただけで、正直浦島太郎状態になりました(笑)。
時代はどんどん変化していくんですね、、
GARDENで毎日当たり前の様に見ているヘアスタイルは、多分当たり前では無くて、、
トレンドに敏感なスタッフが、刺激をし合うから出来る事で、こんな環境があるって凄いことです!
今は私も時代についていけるように頑張ります(笑)!
皆さんもいつまでも素敵な美容師でいられるように頑張ってくださいね!
やって損する事は1つも無いと思うので、楽しみながら人生を歩んでください!
私も今の環境で、これからも仕事も育児も両方楽しみながら過ごしていきたいと思っています!
2年前くらいにまだお子さんが小さかった頃、どうしても色々都合が合わずに、おんぶ紐で背中におんぶしながらカットしている姿をSNSに載せたところ、賛否両論様々なご意見を貰いました(笑)。
こちらが噂の写真。なんだか楽しそう。
本当に様々なスタイリストがいる中で、女性に限らずこれから様々な働き方に対応できるGARDENでありたいと思っています。
そのためには、経営側の理解以上に現場のスタッフの理解が重要だとも思っています。
彼女がやって来たことが今の働き方を可能にしていて、今の彼女自身の行動が周囲に理解と共感を与えているのだと思っています。
そうやってお互いが相互理解出来る事で、沢山の働き方、自分らしいライフスタイルが広がって行けたらいいなと思っています。
榎本智美 / lora.garden
女性の願望をかなえる今にフィットしたキュートなスタイルを作り続け、お客様から圧倒的な支持を得ている。撮影やヘアメイクなどの経験も豊富。周りをホッとさせるような癒し系の人柄も人気。