vol 962 10mと30㎝の壁

先月デビューした草田君と今野君、そしてなぜか長田君(笑)。

 

 

二人は対照的で、今野はスタイリストになってお客様がわざわざ来てくれたり、カットしてる事が楽しくてしょうがないらしいんだけど、草田は思ったような結果が出せなかった自分や、先輩達と並んでカットしてる自分が不甲斐なくて、悔しくてしょうがないんだって。

今月デビューや、これからデビューするスタッフ達と話すと、必ず、「楽しみだけど不安でもあります・・・」って。

草田が「もうここに5年間もいれば、スタイリストは絶対的な結果を求められる事は十分解ってますから・・・」と。

 

確かに結果なんだけど・・・

でもね、そこに行きつくプロセスとか、考え方が大切で、結果が出せてる人達は、そのプロセスや考え方が解っているからで、僕が伝えたいのもそういう事なんだけどね。

 

逆に言えば、そのプロセスや考え方が解っていない・・・

なぜなら「知らない」から・・・

「知らない」事はいいんだけど、良くないのはそれを「聴こうとしない」し、もしくは「聴いても受け入れない」こと。

自分の中に「こう在るべき」っていう主体性を持ちなさいとは言っているけど、望む結果に繋がっていないとういう事は、その考え方は間違っているという事で、ならば結果を出してる、成功してる先輩達に素直に聴くべき。

 

 

先月デビューの宮崎と西川にも言ったけど、「壁を高くしてるのは自分自身」

何年も前にも書いてるんだけど・・・

http://www.garden-hair.jp/blog/message-from-top/309

 

確かに目の前の事を一つずつクリアーして行かなきゃいけないんだけど、ただそればっかりになって視野が狭くなると、自分で自分を追い込むんだよね。

先輩達は、確実に自分よりも色んな経験をしていて、なお且つ高い視点を持ってるものだから、素直に先輩に沢山話を聴くこと。

 

遠くを見れば見るほど、その壁は低くなるもので、なぜかといえば、理想が高いほど、そんな小さな事で立ち止まって悩んでる暇は無くて、「とにかくやるしかない!」ってなるわけ。

 

だから壁を10mにするのも、僅か30㎝で簡単にまたいで行くのも、自分次第って事。

 

でも最初からみんなそんなに素直になれないのも解っていて、そうやって素直じゃない時も経験しながら成長して行くものでもあるわけだから、僕は、そのチャンスを与え続けるようなお店を創りたいと思っていて、それが「スタッフが辞めないお店」なんじゃないかなぁと思うわけ。

 

 

結果を早急に求めても答えは出なくて、結果が出ない自分のプロセスと考え方を見直すべきで、その繰り返しをして行けば、必ずどこかにブレイクポイントがあるはずで、というか、そういう姿勢で頑張り続けてる限り、僕は絶対ブレイクポイントを創ってあげたいと思うんだよね。

デビューしたとたん数字に追われるのではなく、ちゃんと大切な事を間違えない為にも、デビュー組だけじゃなくアシスタントも、GARDENには素晴らしい先輩たちが沢山いるんだから、もっと積極的に話を聴いた方がいいと思うよ。