vol 730 2011年初めのメッセージ

昨年から始めた今年最初のスタッフへのメッセージ。

 

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昨年書いたものを読み返し、目標をきちんとクリアできたかを考えると、まだまだ満足のいく結果ではありません。

常に自分に対して目標を掲げ、その時間軸に合わせた見直しや改善を重ね、結果を冷静に判断してこそ、達成できなかったとしてもまた次に繋がります。

スタッフは必ず自分なりの一年の目標を掲げ、その目標を達成するような具体的なプランを立て、実行に移して下さい。

 

自分がみなさんと同じ世代だった頃、当時は一般誌で美容室が取り上げられることなどは稀で、まだまだ画一的なカット方法で、数パターンのデザインを売っているような状況でした。

それからいわゆる質感、量感調整の時代となり、一部のタレントさんのヘアスタイルを真似るだけではなく、普通の素人のモデルさんが、より身近なスタイルを雑誌で発表し、一般の女性がよりへスタイルに関心を持つと同時に、多くの情報が氾濫する時代になりました。

また数年前まではインターネットという媒体で集客することなど考えていなかったこの業界も、今では無数のビューティーサイトが氾濫し、さらには戦略もビジョンもたない多くの美容室がダンピング競争を繰り返して、今の社会状況共々、この業界の未来が見えにくい混沌とした時代を作りだしています。

 

こんな時代だからこそ・・・

これから皆さんが大切にすべきことは、自分たちの「在るべき理想の姿」を持つことです。

生産過多、情報過多の今の時代、本当に人の心に響くものは、上っ面だけの張りぼてのような商品やお店ではなく、徹底したブランドアイデンティティーのもと、頑なにその理想を貫き通す姿勢や、そこから生み出されるプライドの感じられる商品だけです。

もちろんそれは当然のごとく、自分のエゴから生まれる理想ではなく、お客様を、または周りにいる人達の事をも幸せに出来るということ。

料金、ターゲット層、地域等々、様々なマーケティングによる差別化も叫ばれていますが、根底にあるべきはまずはそういった理想の姿であって、形だけ、手法だけで何かをしようとしても、そんなことは簡単に見破られてしまいます。

 

我々はGARDENという組織に所属しながらも、一人の美容師としての自分の理想の姿を持ち続けなければいけません。

なぜならいくら合理化しようと、最終的なその商品を作り上げるのは、工場でもお店でもなく、自分という美容師とお客様でしかないからです。

 

何遍も言いますが、人はイメージしたものしか創れません・・・

自分の中にどんな理想を持ち、その目標がどれだけ高いか?という事が全てで、その差が行動力の圧倒的な差となり、その結果が人生を大きく分けます。

正月休暇でのんびりするだけでなく、自分の「美容師として在るべき姿、理想」という事ををしっかりと考え直してみて、脳裏に焼き付けて5日の仕事始めに臨んで下さい。

 

これから2年間の中で我々は、GARDENとしての方向性が伝わるような具体的な姿を見せて行こうと思っています。

様々な不安が取り巻くこれからの時代であっても、勢いを失わず時代を言い訳にせず、全力で前進して行きたいと、生意気ながらも考えています。

そしてその具体的な姿を形にするだけの力を皆さんに望みます。

今年は5年目を迎え、会社組織としての骨組みも固まりつつあり、また新たなステージに進むべき段階でもあり、全てにおいてスピーディーに且つ着実に成果を求めていきます。

同等に与えられた時間を、流してしまうのも、より充実させ成長の糧とするのも、自分次第です。

 

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今年も立ち止まらず、走り続ける一年に。