「木を見て森を見ず」なのか、「森を見て木を見ず」なのか、「鳥の目と虫の目」なのか。
広く大きく見ていく事と、足元をきちんと見ていくこと、よく比較されて話されます。
はたしてどんなバランスがいいのでしょうか?
デザインの話しで言うと、まっすぐ切る事を覚えるとそこにこだわりがちになりますが、それだけだと最終的なバランスが悪くなります。
さらに、いろいろなテクニックを加えていくほど、全体像が見えていないとおかしなものになってしまいます。
いろいろなテクニックをマスターして、その上で全体像が見えていると、必要なテクニックを必要な時だけにピンポイントで使って、テクニックにこだわるよりも、全体像のイメージにこだわっていくようになります。
美容師にとっては当たり前の話しですが、すべてにおいてこのことが当てはまるのではないでしょうか?
先にGARDENの教育でふれた、勉強会の考え方も同じことなのですが、1つ1つを地道に積み上げていくことと、全体像が見えているからこそ細部にこだわれること。
お店の全体像が見えているからこそ、ピンポイントでこだわるところ。会社の将来が見えているからこそ、他のことは良くても譲ってはいけないところ。
世の中でも同じで細部の自分の主張ばかりをいっているから、何も先には進まず結局崩壊してしまう。
細部がうまくいっていない時は、きっと全体像が見えなくなっていて、全体像が見えなくなっている時は、細部にあたる例えばテクニック不足であったり、全体を創り上げているその1つ1つの力が足りていない。
ちょっと難しいかもしれませんが、「木を見て森を見ず」とか、「森を見て木を見ず」とかを議論して、あるいは、考え方の相違のように相手を否定するとか、そういうこと事態が変なことであって、細部が解って全体像が見え、それによってまた更に細部がよく見える。
こうやって同じことを繰り返しながら、全体をスパイラル状にレベルアップしていく。
だからこそ、デザインであれば仕上がりのイメージ、美容師であれば、自分のスタイリストとしてのイメージ、GARDENであれば、そのビジョン。
こういうことが見えていてこそ、今やらなければいけない事、今足りないこと、それらが明確になって来ます。
そうやって試行錯誤しながら、経験を積み上げていった人が夢を現実にしていく人たちのように思えます。
スタッフには、「木を見て森を見ず」でもなく、「森を見て木を見ず」でもなく「木も森も見ろ!」と言いたい!
ちょっと、最近こってり過ぎでしょうか?