先週の日曜日の風景。
アシスタントは某業界紙の撮影参加をめぐってのメークオーディション、またそれぞれにミーティングやカルテ、データの記入など。
美容師さんはホントみんな一生懸命やってて、そういうところが自分は大好きだからやめられないんだけど、ただそれでも美容師として「早く結果出る」「何となくなく上手く行く」人と、すごい努力家なんだけど時間がかかる人もいる。
今回のメークオーディションで合格した二人は、昔から何かとセンスが良く、ホントはもっと練習してる人は沢山いるんだけど結果的にその人達は落とされちゃう。
自分も同じような経験(努力しても落とされる方ね!)をしてきて、「何が違うのか?」と考え続け、今のところ「イメージを割り算させる」というとこに落ち着いている。
どういうことかと言うと、例えば「どんなビルを作りたいか?」と「そのビルを作る工程」では考える頭が全く違くて、「ビルの設計の方がより近いんじゃないの?」と思われるかもしれないが、その制約や発想の自由度や、女性から求められる感性を考えれば、それくらい違うものの気がする。
「その人を引き出した時に何が可愛いか?」「絶対自分はこんな感じがいいと思う!」そういう眼だけで見た時に浮かぶイメージと、手順や工程や教わった形のイメージが植え付けられていて、そのうえで発想するイメージでは全然違くて。
というか、特に頭の固い、理屈を積み上げないと思考停止になる、自分を含めた典型的な男子の発想では(笑)、なかなかイメージなんて湧かばなくて、ただ見てきたもの、教えられた形にあてはめてしまうけど、 そうじゃないいわゆるセンスのいい女子は、そんな工程なんて後付けで、まずは「何が可愛いか?」しか見ていない。
まず最初に「最終イメージありき!」で、そこから割り算して行って、自分が必要だと感じた時に基本を徹底的に深堀する。
この業界はいまだにそれとは違うやり方をしてるのが殆どで、イメージがあっても感覚で切ってれば商品にならないからで、基礎がないとダメだと言う。
もちろんそんないい加減なカットでいいと言ってるんじゃなく、どちらを優先的にやらせるかだけで、求める結果はどちらも一緒なんだけど、前者の方が組織的にはやりやすいし、全体的な安心感もあるかも知れないけど、これから美容師に求められるデザイナーとしての創造力って・・・とか。
どちらの道を辿っても、これからの時代認められるような美容師になるのは至難のわざで、それ相応のキャリアや経験が絶対不可欠なんだけどね。
センスのいい女子に負けるな男子(笑)!!