最近立て続けに髪書房さんにはお世話になってるんですが、今回「モデルハント」を題材に単行本を出されるらしく(次々にすごいですね!)、なぜか自分が取材を受ける事になりました。
(最近写真のネタがない・・・)(笑)
GARDENでは以前のニュートラルの時代から、すでにもう10数年にわたってモデル重視の勉強会をしていて、その時代から当然のごとくアシスタントは沢山のモデルがいないとチェックに受からず、そのモデルさん達から信頼を得ていれば、当然デビューしてお客様として応援して下さるのは当たり前で。
そんな中で自然と「デビュー月売上げ記録」なんて風習も出来上がり、デビューと同時に他所では考えられないような数字をやることも、当たり前になってきている。
今月デビューで紹介した森本さんが、僕に直談判をしてきて、「~くらいは絶対やるからデビューしたい!」「じゃぁダメだったらアシスタント逆戻りだよ!それくらいスタイリストは厳しいからね!」
「最初から目標を達成できないと、それが当たり前になるから!」そんな会話があってのデビューだったんだけど、それをTwitterで呟いたら、色んな意見が上がったんだよね。
沢山のモデルさんで技術を勉強する事は、コミニケーション力や素材対応力と言った点でも絶対必要な事で、そこでウィックではない「人」との関係を継続し、スタイリストになってからも更に応援してもらえるというスキルは、今や当たり前な事なんだけど、つい数年前までは、何度それを言ってもいわゆる「綺麗に切る事」や、「昔からのやり方」を重視してるとこばっかだったんだけどね。
よくよく髪書房さんの話を聞くと、同じモデルハントにしても、お店によって取り組みは様々で、例えばお店として打つ手がないから、「とりあえずお客さん捕まえてこい!」的なところも多いらしく、多分GARDENもそんな風に思われてる節もあるんだと思う。
先日高橋塾でマサトモさんが、「経営者は5年先の事を考えて今から準備をするするべき!」って言ってたんだけど、モデルハントからお客様への継続という一連の流れも、10年前から今の時代をイメージしていて、「その時に求められるスキルを身につけておくべき!」という発想からスタートしている。
つまり申し訳ないけど、昨日今日思いついた「経営者の都合」でやってるわけではなく、ちゃんと未来を見据えて積み重ねてきたことで、表面的な事だけを見て模倣したり、比較したり、挙句の果てには批判とかされてもねぇ・・・って感じ。
更にお店の方針とか政策を実行する時、もっとも重要な事はトップの関わり方で、「とりあえずやっとけ!」的な事が上手くいくはずなく、またトップ自身が行動して、もしくは経験して、それをやるに当たりの重要なポイントや、逆に大変な事をも感じていないと、そんな思いをしてまで人は本気で動くはずがない。
自分も20年前は、当時モデルハントをやってるとこさえ僅かだった中、普通に客ハンしたり、やはりデビューの時は目的ややり方は違うけど、デビューではありえない結果を出してきて、そういう経験のもとに彼らの大変さだって充分感じている。
でも僕から言わせれば、当時は誰もやってなかった事だからから通用したけど、これだけ誰でもやってる今、もうそんな時代遅れの事じゃ実はダメで、今の時代に合った、まだ誰もやってないことをやる工夫をしないと無理なんだよね。
例えばウチには、あえて年輩の方をモデルハントして、年輩の方のデザインを勉強してる子がいるんだけど、それって戦略的にすごく上手いと思うし、これだけコミニケーションのツールが多様にあるわけだから、色んな方法はあるんだよね。
はっきり言ってこれからの時代、お店としてのブランディングや戦略といった側面と、美容師個人個人のそれとの、両方の車輪が上手く廻らないと、ながくお店を継続することは無理だと思う。
重複するけど「将来を見据えて今から準備する事」、その為には明確なビジョンを持つこと。昔から一貫して言ってきてる事なんだけどね。