クリエイターと経営者、全く違うように考えられていますが、僕はそうは思いません。
この業界では特に、『クリエイティブ』なことと『経営』することが、全く異なる事のように言われます。
僕が思うのは 『NO!』クリエションもマネージメントも同じことです。
ヘアーをデザインしたり、まして作品を創ったり、建築家とかアーティスト、最近だったらウェブデザイナーとか、新しいものを生み出していく人たちをクリエイターと呼ぶのでしょうか?
ローマのサンピエトロ大聖堂でラファエロの回廊を初めて見た時に、これが本当のアーティストであり芸術家だと思いました。
400年たった今でも、年間何十万人という人が訪れ、その作品に酔いしれる。時代が創り上げたこととはいえ、何百年たっても、多くの人が賞賛を与える。
クリエイターというのはそこまでではなくても、もともと無い所から何かを生み出してそれが人に影響を与える、それがムーブメントとなって時代が変わっていったり。
規模とか人数とかの問題ではなくて、『創り出したもの』が人に影響を与えれば、その人はクリエイターと呼ばれるべきなのではないでしょうか?
この業界では、昔から「俺はアーティストだ!」なんてことがよく聞かれましたが、その方のカットしたヘアーは何百年も残っているのでしょうか?だったらその作品はどうでしょうか?それが今では「クリエイティブ」という言葉にかわっただけのように思えます。
一人のお客様をイメージチェンジさせて、その方の生活が変わればそれはクリエイティブだし、もちろんその作品に多くの美容師が影響を受ければそれもクリエイティブだし。
何も無かった場所にお店をオープンさせて、たくさんの人が評価をしてくれてお客様がいっぱいになったらそれもクリエイティブなことだし。
ましてそのお店が、いろんな業界のいろんな人達に影響を与えたら、もちろんそれだってクリエイティブなこと。
何が基準で何が違うのか?
以前お話した『とうふ屋うかい』、『強羅花壇』、ディズニーランドもそう・・・
自分がやりたいこと、伝えたいこと。
好きだからこそ徹底してやり遂げる。
その結果、人に感動を与えそれが評価される。
だからもっと楽しくなってもっともっと頑張れる、それがより多くの人達に評価されて、より大きな影響を与えていく。
好きなことを徹底してやっていれば、必ず人を感動させ何かを生み出します。
さらにそれが『確信』となったときに、自分の使命を見出し、社会の中での役割に気付かされます。
クリエイターと呼ばれる人達はそういう人達で、建物を創るとか、音楽を創るとか、ましてヘアスタイルを創るのも、お店を創って経営することも、継続し続ける違いはあれ、生み出すことはみんな同じ。
目の前にある自分にとって好きなこと、大切なことを、もっともっと深く見つめ直して、周りに惑わされずに自分の信じることをやり遂げる。
そういう人たちがいつも新しい時代を創っていくものだと思っています。
我々は経営者になっても、いつまでもクリエイターであり続けます・・・
GARDENのスタッフもみんなそうであって欲しいと思っています。