『言霊』という言葉がある。
実はこのブログのvol 1で最初に書いてるんだけど、「言葉に魂を込める」という意味で、「自分がどうありたいか?」とか、「何をしたいか?」とかね。
「自分がどういう美容師でありたいか?」は時代や年齢や価値観や周囲の環境によって様々だけど、その瞬間瞬間で、自分のやるべき事に苦悩しながらもぶつかり続けることが大切なんだと思ってる。
最近ヴェチカの内田さんのブログを読ませてもらった。
http://soichirouchida.droptokyo.com/blogs/
自分の時代はいわゆる「エッジの効いたカッコいいもの」を創る時代で、一般誌で美容師が取り上げられるのは稀で、それでもたまに『anan』なんかで当時から取り上げられてた、shimaさんやpeekabooの高澤さんとかは憧れだった。
それから一般誌でも美容師さんの企画が取り上げられる時代になり、それに伴う集客や一般の方への認知度が大きくなり、いやがおうでも一般誌に出ていい作品を創って、さらにいい企画を継続する事が、当たり前の時代だった。
でも一方では業界紙の表紙を飾れるような、プロに認めてもらえるようなデザインを発信することへの憧れもあり、自分もそんな作品を創る為に一生懸命な時期もあって、JHAでも一応ファイナリストなんかに選んで頂いてたこともあった。
ショーのようなステージや、サロンでの売上とか、その後もその時々で、美容師としての自分を表現する事と向き合い、10年前ニュートラルをオープンしてからは、マネジメントとしての自分を表現する事にシフトして今に至ってる。
また長い昔話なんかしちゃったけど(笑)、どんだけ自分が努力してて、どんだけ素晴らしい事を考えていようが、はっきり言って誰もあなたのことなんか、ましてそんな素晴らしい事を考えてるなんて全く知らない・・・
内田さんのブログを読んで、自分とは世代が違うけど、ちゃんと自分にとっての「在るべき美容師」と向き合ってる感じが伝わってきて、凄く共感できるし感動する。
「いつか解ってくれる人が現れる・・・」「いつかは世の中から認められる・・・」って、そんな事絶対無理で、「自分はこういもので、こんなことを考えてて、こういう事をしていきたいと思ってる!」って事を、声を大にして発信しないと!自分もまさにそれをこのブログで継続してきて、GARDENをオープンさせるときもそうだったし、時にはそれがフライング(笑)として注意される事も多々あるんだけどさ。
誰でも苦悩や葛藤はあるけど、そんな自分をさらけ出してもいいから、その先にある自分のやりたい事を発信し、「ここに自分がいるんだ!」って事を言わないと、誰からも気付かれないし、そう言っちゃう自分にプレッシャーをかけられないんだよね。
そんな発信に人が共感する・・・
これからはそういう時代だと思うんだけどね。
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