先日「松下電器とソニーの企業風土がどうやって出来上がったか?」みたいなセミナーを受講した。(ちゅっと堅い話ですが・・・)
松下電器はご存じ松下幸之助さんが貧しい環境に育った中から、「水道哲学」という、高度経済成長期に重ねて、簡単に安く手に入る事が費者の幸せであり、「会社と言うのは社会のためにある」という商売をしてきた。
一方ソニーは、井深、盛田両名がいずれも裕福な家庭に育ち、最先端の電機機械と触れることも多く、そんな両名は「革新的な技術」を追求してソニーを生み出した。
いずれにしろその後の時代の流れの中で、松下は在庫を抱えて危機を迎えたときにも、その販売店であるナショナルショップも従業員も一切解雇せず、その組織と関係性を強みにしていき、ソニーは無線機の失敗から「お客様の欲しいものを創造する」つまり新しい市場を創造するような企業スピリッツのもと、あの有名なウォークマンをヒットさせたという。
両社とも共通してる事は、まず最初に自分たちの「企業理念」を明確にし、事あるごとにそれを徹底させ、その伝説に近いような神話を作り上げるだけの、トップの意思が反映され続けたということ。
また日本電産の永守社長は、M&Aした会社に対して自社でも徹底している6S活動(整理、整頓、清掃、清潔、作法、しつけ)というのを同じように徹底させ、自らが休む間もなく働き、従業員を解雇することなく3年で業績回復させるんだそう。
それぞれのやりかたとか、時代背景とかの違いはあるんだろうけど、やっぱりそうやってトップ自らが行動で示し、粘り強く徹底していく中で神話が生まれ、それが企業風土になっていくのはどこも一緒だと思う。
「みんなは何がしたいの?」って言うのは、従業員からすれば物分かりが良さそうに感じるし、逆にそういうトップダウンの強い人ほど、現在なら批判されやすいかもしれないけど、最終的にスタッフを守っていこうとしたらそれだけ強いリーダーシップを発揮し続けなきゃ無理なんじゃないかと思うんだけど。
今朝の朝礼でスタイリストのシンタロー君が、昨日のワールドカップで得点をあげた本田を引き合いに出して、チームの目標はベスト4なのに個人の目標は優勝と答えていて、その理由は「優勝するために何をするべきかが大切」と言ってたと。
自分たちの目標も「こうなれたらいいなぁ・・・」じゃなくて「そのために逆算して何をしていくかだ!じゃなきゃ絶対に実現できない!]って・・・
若いやつは影響されやすいというか・・・そんなこといつも自分が言ってるだろ(笑)!
強い発信力を持って伝え続けなきゃいけないんですよね!