vol 980 成長の場としての組織

この一カ月をかけて幹部との半期に一度の面談をしながらも相変わらずな毎日です(笑)。

 

 

GARDENはマネジメントラインといわれる、マネージャー、店長、テクニカルという、サロン運営と育成を中心に動いてもらうメンバーと、クリエイティブラインという、販促やいわゆるクリエイションを発信するメンバーとに分かれてやってる。

 

マネジメントはある意味統一化でもあり平均化であるのに対して、クリエイティブは差別化であり、そぎ落とす事でもある。

例えばマネジメントラインのメンバーは、一人残らず全員を引き上げようと考えてくれるけど、クリエイティブにそれを当てはめる事は難しく、全員が雑誌に出たり、カッコいい作品を創れるわけではないからね。

それでもGARDENのクリエイティブラインのメンバーは、自分達は十分様々な事をしてきて、自分としてはもうそこまでやらなくてという気持ちがありながらも、撮影が無くなったり、発信をせずに露出が少なくなっていけば、そういう事に憧れを抱く人の夢が無くなるし、GARDENというサロンの勢いを失っちゃいけないと思って頑張ってくれてる。

 

常にここの矛盾を抱えながら幹部にはやってもらってるんだけど、たまたま組織的な効率を考えそういう名称と組織系統になってるだけで、僕としてはどんな役割であろうと、全員がGARDENを創り上げるクリエイターであると思ってるんだけどね。

 

 

美容室に務めるという事は、より高い技術を覚え、その環境で様々なことを経験し、美容師としての高いスキルを身に着ける為なんだろうけど、ただ技術を覚えて独立なんて言う単純な事ではなく、人間としての成長の場として、また自分が常にそこで必要とされ、自分がやった事が足跡として残り、それを褒め称え合う仲間の集団がGARDENであればいいと思うわけ。

 

人間の欲望には段階があって、若いうちなら目に見える結果やお金が欲しいだろうし、そこから認められる事や名誉や、どんどん精神的なものに変わっていく。

それがずっと得られるような組織が理想なんだけど、ただそこには絶対的な自己の成長が必要で、若い時にはやっぱり技術を磨く為の人一倍の練習が必要だし、歳を重ね立場が上がっていくごとに、様々な経験と苦悩を乗り越える自分を作っていかないと、そんなの会社とかお店という環境だけ整備してできるものだと思わないんだよね。

 

先日お付き合い頂いて27,8年になるお客様のお嬢さんが結婚するという事で、今僕がいない時に担当してくれてる山本君を交えお祝の食事に行った。

 

 

生まれる前から知ってるそのお嬢さんと、小学生の時に食事をした時に話した、アシスタント時代の僕の苦労話なんかが今でも衝撃的に残っているらしく、9月に行われる披露宴にもご招待されてるんだけど、親戚でも友達でもない僕に、一番忙しいのが僕だからと、真っ先に結婚の報告をしてくれたわけ。

美容師とお客様の関係ってそれぞれだと思うけど、僕はそういう繋がりの中で感じる事や経験する事が大切だと思っていて、結局そういう人との関わりの中で、幸せとかを感じて行くものだと思うんだよね。

 

最近四月入社のスタッフが数人辞めて、周囲のスタッフ達がそれをフォローするために、すごく大変な労力を使ってくれてて、幹部の中でも「問題はどこにあるのか?」とか「やっぱりそれはしょうがないのか?」って議論になるんだけど。

ただ僕としては、確かにお店としての問題や不条理な事もあるかもしれないけど、それらも含めてそれが社会で生きて行く事でもあり、自分の一生を決める大切な勉強をしなきゃいけない時に、「人並み」を求めた所で、自分の経験上その程度の努力だけでは、絶対に幸せになんてなれないと思うんだよね。

 

色々な美容室経営者がいるけど、いくら労働環境を整えた所で、最後は美容師としての「個」の強さをそれぞれが持たないと、お客様から支持されないスタイリストばっかり育てて、その人達にとって何が幸せなんだろう?って。

 

 

まぁ、そんな話からここでは言えないタブーな話まで、名古屋ではいっぱい喋りますので、よろしかったらどうぞ(笑)!

そしてRamieの告知も始まりました!ブレイク中の谷口蘭さんを使ったNAOMIさんの作品カッコいいですよ!

http://www.garden-hair.jp/