韓国JUNOグループトップスタイリストの方達。
最近は本当に韓国の方達との交流も増え、先月も幹部数人がお世話になったご縁もあって、11月にはGARDENも数名の表彰者スタッフと幹部で、あちらに伺って勉強してこようと思っています。
今や若いスタッフは、LINEのアプリで会話が成り立って、同じ美容師なら言語なんて関係ないくらいに盛り上がるもんなんだね(笑)。
僕はそこまでできませんが(笑)、以前も紹介したJUNOの女性経営者であるKAN社長は、創業27年くらいでソウルを中心に90店舗を直営展開しています。
韓国の業界事情は、日本よりやはりやや遅れているらしいんですが、日本同様に美容師人口は減る傾向で、安売り、面貸し、アシスタントがいないという状況は同じだと言います。
今回の来日は、売上優秀者のご褒美旅行で、全員300万円以上の売り上げを上げていて、これを毎年倍のスピードで育てていくのだそうです。
日本と同じ状況で店舗展開を進めるなら、そんなハイパフォーマーを育てない方が、人材確保や教育や人件費なんかの面で、うまく行くんじゃないか?という僕の質問に、確かに韓国でもそういう傾向にあるけど、それでは美容師という職業が「憧れ」にはならない!と。
90店舗も直営で出店すれば、モチベーションの高いスタッフは育ちにくくなり、クリエイティブを保てなくなるのも当然じゃないか?という質問には、だから殆どのサロンがソウル市内で、スタッフが育った時に、そのスタッフが出したいと思う場所にしか出店しない!のだと。
だから東京で言えば、表参道に20店舗とか銀座に20店舗みたいなことなんだけど、でもそれを成り立たせている根幹には、全スタッフが自社とオーナーのKANさんを心から愛し、スタッフ自身がJUNOの幹となる事を目標とし、次の幹となるよう後輩を育てる事を、当たり前の使命だと思っているその風土にあるのだと思う。
日本でも沢山の経営者の方を僕は知ってるけど、あくまで「憧れ」にこだわり、本気でスタッフを愛して、その結果として90店舗もの直営店を経営されてる方は見たことがないし、それぞれに素晴らしい部分を勉強したいとはいつも思っているけど、ありのまま「ああなりたい!」と思った人は初めてかもしれない・・・
僕は確かに全国どころか海外にも行って、沢山の美容師や経営者と話し、感じ、吸収して、それをGARDENにプラスに取り入れようとはするんだけど、いくらそれを伝えた所で、こうして一緒に時間を過ごし、感じて、その事について何度もディスカッションして、っていう時間を共有しなければ、解るわけがないんだよね。
KANさんも、ご褒美を上げる事が大切なんじゃなく、その時間を自分と一緒に共有する事が大切なんだって、とにかくご本人が率先して盛り上げて、記念写真を撮りまくってました。
なかなかそこの重要性を理解してもらいにくいんだけど、そういうことに時間やコストをもっと沢山かける必要があると、いつも自分は思ってるんだけどなぁ。
写真には写ってませんが、ナンバー2のHANさんという男性はサムソンからヘッドハンティングした方で、二人三脚でJUNOを大きくしようとしたときに、15,6年前のまさに美容師ブームの真っ只中で、その時に初めてKANさんに連れて行かれたのが原宿にあったACQUAで、「あんなお店を創りたい」と話していたんだそうです・・・
まずは11月には10数名で行って勉強してきます。