（こんなに気持ちいい天気なのにゴルフも行けず・・・）今日は会計事務所の方が来て、決算の締めをやってもらっていますので、今回は気分的にかなり裏側の経営的な話です（笑）。（だからアシスタントには難しいかなぁ・・・）
前期は幹部に対して初めて「数字の責任」を認識してもらい、組織やポジションや役割もある程度明確にし、その中でそれぞれが責任を全うしてくれた結果、前年度対比では二桁成長でき、但し当初目標からすれば９６％達成という結果に終わりました。
生々しく言えば、店舗契約内容を考慮しての移転があり、ただそこを補填するための経費もありながらも、少しずつ以前よりも安定利益が確保できる体制となり、自分の中では１０年目がドラスティックに変わる節目だと考えてはいますが、
それでも今期幹部の目標通りに成長できれば、過去最高の結果をもたらす。
ここ界隈で自分もやってきたからには、今でも虚栄心や成り上がって、「いい車」「豪邸」「周りからチヤホヤ」なんて事も少しはあって（笑）、事実若いころはそういう経営者ばかりを見て育ってきた。
ＧＡＲＤＥＮでは７年だけど実質は１０年を越え、これくらいのサイズになってれば、大抵はそういうものを、「会社の資産」という名目のもと、「個人の資産」にすり替えて持つ事は、全く間違った事では無いし、今の立場となればそれは十分理解できる事なんだけど。
ただここ数年は、この界隈だけではない全国の様々な経営者の方達を見てきて、その形の作り方や考え方も様々で、結局自分が「何がしたいか？」で全て決まるんだなぁって。
ＧＡＲＤＥＮは今のところ都心部の一等地で、ある意味有名サロンという戦略で展開しています。
当然家賃という固定費は上がるけど、その分全国から優秀な人達が来てくれて、採用とか、集客とか、更に付随する付加価値も生まれて行くわけで、宣伝費や人材確保の為の経費が殆ど無い分、そこが固定費に変わります。
客単価も全国的に言えば高くなるから、その分一人頭生産もそれなりなんだけど、よそにはいないようなハイパフォーマンススタイリストも多くて、その人達はそれなりの収入もある分、それ以外のスタッフはよそ並みの給料でも、人件費はトントンになる。
かたや地方や郊外は固定費は少ないけど、その分人員確保や集客の為の宣伝広告費や、何より客単価が低い分、生産性も低く、当然ＧＡＲＤＥＮとはアシスタント比率も違うわけで、当然ハイパフォーマーは生まれず、うちで言えば新技くらいの売上げでも、そこそこの給料が貰える。
ＧＡＲＤＥＮはどちらかといえば、一人一人の美容師としてのパフォーマンスに焦点が当たっていて、オリンピックのゴールドや甲子園優勝をみたいな事に価値を置いてて、かたやそこまでじゃなく、楽しく生活でき安定を望む美容師に対して、会社がその環境を作りながらも安定経営できる仕組みを作っている。
簡単に構図的に言っちゃえばそんな感じなんだけど（笑）、そこには経営者の想いや考え方がすごく繁栄していて、捉え方によっては見え方も１８０度違ってくるものなんだけど、この業界は、その辺まで見ずに他社を批判するような器の小さい経営者や、評論家もどきの人が沢山いるんだけど、僕は全て肯定的に受け入れて、それよりもその成功の根幹を見出し勉強する事が大切だと思うんだけどね。
もう一つＧＡＲＤＥＮがよそと違い特殊なのは、そもそも僕一人が小さなお店からスタートして今があるわけではなく、森内、加藤という３人で始めた事でもあり、もっと言えば、７年前にスタートする時点から今の幹部達がいてくれたから今があるという事。
だからどこかで自分が指揮をしなきゃいけない半面、やっぱりみんなで共有し、葛藤しながらでも納得しあって前に進むべきとも思うわけ。
さっき言った両者のやり方の違いがある中、これからみんなの幸せの為に、その両者のいいところを共有しなきゃいけなくて、でもそこには矛盾もあって、でも他所がそれをやっていないからこそ、そういう組織にして行く事がやりがいでもあり、これからの差別化でもあり、ＧＡＲＤＥＮにとって、大きなイノベーションが必要だと言う危機感は、幹部は全員持っているはず。
長くなったけど（笑）、だから今期一年の中で、具体的な数字の側面と想いの両方の中で、どれだけドラスティックに来期を変えれるか？を共有したくて、それは今後の理想の姿に基づいて、給料や待遇から教育やあり方まで、根幹から考え直すって事で。
その為に今期は、各店、全店の損益をガラス張りにし、そこから各店や全体で考える福利厚生なんかの経費も、自分達で考えてもらい、そういう数字の裏側を解った上で、大きな改革を同じ目線で考えて行きたいんだよね。
書いてるうちに幹部メールかサイボウズで、幹部だけで共有した方がいいか？とも思ったけど、あえて公に公開しちゃいました。
やっぱり良いも悪いもはっきり言って、より多くの人に宣言して行く事が実現への第一歩だからね。そんな感じでヨロピク。