vol 145 スタッフが増えるということ

人数が増えてくると、組織や会社が大きくなると必ずその歪ができて、スタッフやお客様にその歪が負担になってしまったり、よく「うすまったよね!」なんてことを耳にする。

「だったら、少人数でいいじゃん!」「だったら大きくする必要がないじゃん!」ってね!

 

こどもの日

 

スタイリストになって最初はだれでも新米で、だから「次に来てもらった時には!」って、一生懸命練習したりする。

それを繰り返すうちに少しずつお客様が増え、ある時から自分ひとりで追いつかなくなっていく。

それはとても有り難く嬉しいことで、より多くのお客様に応えていきたいから、そうやってアシスタントにヘルプしてもらうようになり、今度はアシスタントに「いかに自分と同じ気持ちでお客様に接してもらうか?」を求めるようになる。

 

アシスタントだった自分を思い返せば解るんだけど、なんでスタイリストと同じ気持ちで、同じ責任感を持ってがんばれるかといえば、一つは、アシスタントといえども自分自身のプライドであったり、そのお店でやってるプライドであったり。

もう一つは、やっぱり自分がスタイリストになった時、なることをイメージしていて、いつかは自分もスタイリストになりたいからがんばれる。

自分もそうだったから、後輩にもそうなって欲しいと思うのは当然で、そうやってアシスタントはスタイリストになっていく。

そうするとまた新米スタイリストが一人生まれる。

その繰り返し・・・

 

昔の師匠が、全国を講習に廻りこんなことを言っていた。

「シャンプーマンの一番の願いは、後輩が入ってきてくれて、自分が上の仕事に入れること」「だから来年も、後輩を入れてあげられるようにお客様を増やし続けなければいけない!トップはそういうお店を創らなきゃいけない!」その通りだと思っていた。

でもほとんどのお店のトップはそうではなくて、「ウチはこれくらいでいいから」「俺はこんな感じが好きだから」「大きくなると薄まるから」と。

 

なんでこんな事を簡単に言っちゃうんだろう?

だって、ということは、「誰かが辞めればいいじゃん!」都合のいいように使うだけ使っておいて、「後輩は使いまわしでいいじゃん!」そう言っている事と一緒なのに。

確かに様々な問題があって、そうしたくても考えていても、できない人たちもいると思うけど、ほとんどの経営者たちはその努力を放棄している。

 

人が増えれば様々な問題が起こってくる。

最初に言ったように、気持ちが隅々まで伝わらなかったりとか。

「青山、原宿は優秀なやつばかりが集まるから、特別だよ!」「スタッフは集まらないし、やる気のないのが多いし!」「育ててやっても、すぐ辞めたり独立しやがる!」何かが違うと思うんだけどなぁ?きっと世代だったり、価値観だったりするんだろうけど。

 

話はもとに戻るけど、一生懸命お客様のためにがんばると、お客様は増え続け、それをサポートする後輩ががんばるとまた人が必要になって行くはず。

そうやって当たり前のことを繰り返していくと、無限に人が増えて行くことになる。

そうなるはずなんだけど・・・

美容師っていう仕事はそういうものだと思うんだけど・・・

そうすると、大きくなっても変わらずに上手くやっていくための方法だっり、やり方だったりを模索していくのが当然で、そのために将来どんな会社にして行くとか、考えるのは当たり前だと思うし。

そんな感じじゃないかなぁ?

 

GARDENはこれからも当たり前のことをちゃんとやっていかなければいけない。

だから当然人は増え続けるし、それだけ多くのお客様に支持してもらわなきゃいけない。

そのために今から考えておくこと、壁を乗り越えていくこと、そんな繰り返しがおもしろいんですよね!

大変なことだと思うけど、楽しみながらやっていきたいと思います!