vol 213 「遠くの景色」

うまくいかない時とか失敗した時とか、苦しい時とかそういう時って、先輩達に見透かされてるようで上の人をなるべく避けたくなります。

でも本当は、そんな時こそ、先輩や上の人と話をした方がいろんな事が解決します。

 

 

自分一人で考えたり、例えば同期の人間とかと話をしていても、結局愚痴やマイナス思考な話にしかなりません。

目の前の壁を越えられない者どうしが話をしても、目の前にあるのは壁だけで、先にあるものが見えていないんだから、「どうしていいか?」が解るはずありません。

目の前のチェックや試験が受からなかったり、うまくいかなかったりすると、その壁を、とてつもなく大きく感じてしまいます。

でもその壁を、ひとつずつ越えていかなければ、前には進めません。

 

先輩や上の人間たちは、ヴィジョンがあるぶん俯瞰でものが見えます。

「遠くの景色」が見える分、その壁も案外低く見えたりします。

そうすると、その壁が意外と簡単に越えられたりもします。

 

 

壁の大きさは、自分が勝手につくりだしたものです。

高いか?低いか?は本人の心の中にあるものです。

ですから高い目標を持って、「遠くの景色」が見えている人ほど、壁を簡単に乗り越えていきます。

 

でも解っていても人はそんなに強くなく、また忘れやすく、いつもポジティブでいられるものではありません。

そんな時こそ、先輩達や上の人たちと話をして、遠くの目標を間近で感じて、上の人のエネルギーを与えてもらう。

最初からみんな自家発電できるわけじゃないんだから、最初はそうやって元気を分けてもらう。

そうすると、今よりも少しだけ「遠くの景色」が見えて、今まで高いと思っていた壁も、少しは低く見えるかもしれません。

そうやって壁は乗り越えていくものです。

 

自分でウジウジ考えてても、愚痴を言い合っていても何一つ解決しません。だから弱っている時こそ勇気を出して、先輩たちに声を掛けて、「遠くの景色」を見せてもらって下さい・・・