vol 277 パリで画家が育つ理由

僕の好きな作家で、田坂広志さんという方がいます。

この方の本の内容は、とてもシンプルで解りやすく、また読みやすいので、スタッフにもよく薦めています。

 

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その中でも、これは短い50のメッセージ集みたいなもので、1時間もかからずに読めてしまうので、バックルームにおいて、全員に読んでもらっています。

印象に残ったところに、付箋を貼らせて、みんながどんな話に感動したのかをみてみました。

その中でみんなが一番付箋を貼ってた話が、

 

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『パリで画家が育つ理由』

遠い昔、ある著名な画家に聞いたことがあります。

なぜパリでは、あれほど優れた画家が育つのですか?

この問いを発しながら、私が予想していたのは、次の答えでした。

パリには優れた美術学校がたくさんあるからだよ。

しかし、その画家から返ってきた答えは、私の予想外のものでした。

パリには、『本物の絵』がたくさんあるからだよ。

その画家は、静かにそう答えたのです。

ある『高み』にまで達したものを、毎日のように見る。

そして、知らず知らずに、その『高み』を、自分自身の目標に重ね合わせていく。

その無意識の営みこそが、一流のプロフェッショナルが育つ為の条件なのでしょう。

そのことを考えるとき、一つの問いが、心に浮かびます。

我々は、毎日、『本物の絵』を見てるだろうか?

その問いが、心に浮かぶのです。