これだけのスタッフがいると様々な価値観があり、それぞれが目指す方向性も多少は違ってくる。
ある編集の方から、「GARDENにはもう仕事を回さない」と言われてしまった。
それは雑誌を製作してる編集者として、読者や売れ行きをいつもぎりぎりで考えてる、彼女たちの温度についていけていないという事。
つまり「ボーっとしてる」という事。
これだけのお店を管理するとなると、自分の事は二の次になってしまうこともよくわかってて、そこはそこで見てあげなきゃいけなし、あまり目立たない所で、縁の下の力持ち的な役割をしてる人たちにも、きちんと目を向けるべきだとも思う。
GARDENにとっては、時代をリードしていくだけの作品のクオリテイーだとか、そういう「走ってる」美容師が沢山いることは不可欠なこと。
そしてまた、チームとしてのサロンワークの質を高め、沢山のお客様から圧倒的な支持を頂けるようなお店として、それを高め継続していくことも当然のこと。
「GARDENのスタッフとしてどうあるべきか」っていう、他人に依存した考え方をしてる人からすれば、それはベクトルの違う事に感じてしまうかもしれないけど、美容師として一流を目指す事も、お店のチームの一員としてその役割を全うすることも、「美容師として自分がどうありたいか?」っていう、自分自身に主体性があるからすれば、それらは違うベクトルに感じてないはず。
そもそも本来、そんな「理想の美容師」、「自分があるべき姿」を追い求めてる美容師の集団がGARDENであるべきで、そうなってないのは、そもそも一人ひとりが目標を見失ってたり、目標が低すぎるのかもね。
今月は沢山の人間が自己ベストを出し、それはそれで素晴らしい事だけど、全くそんなことでは満足してない、というかそんなことを評価されても困るくらいな人間も数人いる。
自分もそうだったけど、何が他の人と違ったか?と言えば、目標の高さでしかなく、だから周囲からはあたかも成功してたり、結果が出てるような評価をされても、正直何とも思ってこなかった。
常に評価の軸は自分の中にあり、自分が納得してるかが全てで、自分が納得するまでは、人がどうであろうと関係なかった。
それくらいに自分の中に「あるべき姿」を持ってる人と、人から「こうあるべき」と言われてしまう人との違いが、成長を大きく分けてしまう。
時代が変わった事はよくわかってるし、今までの評価軸ややり方だけではいけない事は十分解っていて、来年からはその辺にメスも入れて行こうとは思っている。
だけどもう一度そもそも考えなきゃいけないことは、「理想の美容師像」や「美容師として在るべき姿」を一人一人がしっかりと持つこと、そしてそれをお互い大人として理解し合う事なんじゃないかなぁ。
やらされてる事を何とか頑張って息切れしてる程度のスタッフが集ったところで、そもそもこんなところでお店を開いてる意味なんかなくなるし、そんな程度のお店を作ろうとしたわけじゃないよね?
本来僕ら3人が違うベクトルのところを、お互いを尊敬しあいながらやってきたように、まずは幹部十数人が同じように役割を分担して、お互いを尊重し合いながらやる時なんじゃないかな。
スタッフ全員が、自分の中に「在るべき姿」を持てるようにね!