vol 293 サロンワークって・・・

以前お話しましたが、周りからはもうサロンワークはしてないんじゃないかと思われたりもしてますが、まだちゃんとサロンワークもしています。

 

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今は殆どが、5年、10年、また15年以上担当させて頂いてるお客様ばかりで、そんな方たちとは時間の経過をつくづく感じさせられます。

先日大学生の頃から15年以上担当させて頂いてる方に、やっと子供ができ、やはり同じ期間いらっしゃって頂いてるお母様が、携帯で写した初孫の姿を楽しそうに僕やスタッフ達に見せてました。

そのご家庭には実はいろんな辛い時期もあり、それをも知っている自分としては、そんな時期を乗り越えて、おばあちゃんとなったその方の幸せな顔をみると、というか・・・そんなことを共有できてる自分とか、美容師という存在に、なんだか涙が出てくる思いでした。

 

以前ブログに書いた、小学生から担当させて頂いてる高校生も、最近「イメチェンしたいんです!お任せします!可愛くして下さい!」といって、背中まであったロングをばっさりボブにカットしました。

(僕的には「上戸彩も真っ青だろ!」くらいの仕上がりでしたが・・・)

「絶対好評だよ!」

「はい!すごくかわいいです!嬉しいです!」そうやって喜んで帰ってくれました。

 

最近では、経営者としての自分を高める為に、サロンワークを減らし、そちらに軸足を置かなければと考えています。

それぞれに役割があって、いつまでも自分は、「サロンワーク」という、自分にとってはある意味「ぬるま湯」につかっていては、その役割は果たせないんじゃないかと考えています。

ただ、やっぱり自分はこういう人達に支えられて、育てられて今があるわけだし、今だからこそやっと、そんな「長い時間を共有できてる」ってことがどんなに素晴らしいのかが判るんだと思います。

 

今はまだ、がむしゃらに頑張ってるスタッフたちも、いつかはそんな事が美容師にとって本当に価値のあることなんだって、同じように感じてもらいたい。

だから長く美容師を続けて欲しいし、長く安心して働ける環境を創りたい。

 

「もっと視野を広げて、リーダーとしての知識やスキルを磨く事」幹部スタッフに話しながら、自分にも問いかけ続けていますが、やっぱり我々は美容師である以上、お店で、またお客様に気付かされ、成長させられているんだということを再認識させられます。

「齢をとると涙もろいからさぁ!」

せっかくいい話をしてるのに、横から加藤さんにチャチャを入れられながらも、そんな中での「自分の役割は何なのか?」をしっかりと見据えて、自分がやるべきことをちゃんとやって行きたいと思います。