vol 24 GARDENの教育

お客様によく、「スタッフにどんな教育をしたら、あんなに楽しそうに仕事すの?」
と聞かれます。
スタッフの、やらされているような感じがない所が、お客様にとっては不思議に写るみたいです。

 

なぜ?

 

GARDENの勉強会は、なるべく割り算で考えるようになっています。

どういうことかというと、普通は基本的な事から1つずつ教えていきますが、先にデザインやイメージを持たせて、そのイメージを分解しながら、基本を勉強していきます。

 

教育

 

確かに理論は大切なのですが、詰め込まれた基本より楽しくてスポンジのように吸収した技術のほうが、将来的に幅が広がると思っているからです。

それと同じく、GARDENでは接客やサービスに関しても、マニュアルはありません。もっといってしまえば、サービスという言葉すら出てきません。

ある一定のレベルを保つためには、マニュアルがあったほうが早く、簡単にそうなります。

制服をつくったほうが、それなりに見えるし、名札がついているほうが名前も覚えてもらいやすい。

朝礼で会社理念とかも声だしすれば、伝わりやすいかもしれません。

技術に関しても、お家芸を作ってトップのやり方を教え込むほうが、やり易いのかもしれません、そのほうがテイストの特徴もはっきりして、雑誌にも取り上げられやすいですし。

なぜ?

 

でもGARDENは違うんです。

間違っているかもしれないし、遠回りかもしれませんが・・・

すべて自分の力で考えて、自分の責任で解決のできる、大人の集まりになって欲しい。

1つ1つ基本を教わることは大切ですが、それだけだと自分でデザインを考える力が、育ちにくい。

失敗して、考えて、自分で必要だと思ったときに吸収したことは、自分のオリジナリティーになります。

技術やデザインにオリジナリティーを持つこと、それによって自分を磨いていくこと、そうやって個性は創られていくものだと思います。

年齢層やターゲットやイメージテイストを決め込んだところで、お客様に携わるのは、こうしたスタッフ達なのですから、多少言葉使いができてなくても、高級なレストランに行った事や、有名なホテルに泊まったことがなくても、自分の言葉で、今できる精一杯のことをしてあげられたらそれでいい。

GARDENに来て頂くお客様は、そういうことがわかっていらしゃる方達ですから。

そうやって、『自立』のできるスタッフに育てていきたい・・・

現に、GARDENのスタイリスト達は、それぞれのテイストでお客様から支持を頂き、それぞれの個性に合った雑誌の仕事を担当させて頂き、それぞれの人脈でいろいろな方達を巻き込んでGARDENに勢いを持たせています。

GARDEN

我々トップだけで出来ることではありません。

教育とは、人に教えるだけでもなく、人を育てるのでもなく人が育つ環境を創り上げる・・・そんな風に考えています。

 

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