30代の頃、50歳に近い方から「45歳を過ぎると人生を折り返す事を考えるんだよ」みたいなことを言われてたけど、今自分がその年齢になって、全くそんな風には感じていない・・・(笑)
若い時よりは当然、いわゆる「人として大切なこと」的な事は理解はしてるけど、まだまだ落ちついて「振り返る」的な発想は全く無く、次々にやりたいこととやらなきゃいけないことで頭がフル回転で、エネルギーが溢れてきてしょうがない(笑)
今は5,60代の女性が普通に綺麗なように、全般的に年齢が若返ってる気がしていて、それは以前よりも多くの人が、もっと先に夢とかやりたい事を持っていて、そういう前向きな気持ちがあれば、人は若々しく美しくいられるんだろうね。
最近スタッフにも、20代なんて頭を使う必要もなく、タダの美容バカでいいから、カッコつけたりプライド持つ前に、とにかく体で覚えろと(笑)。
今の表面的な事だけを見ていたり、要領よくやろうとする風潮とは正反対に、とにかくがむしゃらに量と数をこなし、周りが遊んでようが寝てようが、「あいつはバカか?」と言われるくらいやりなさいと。
そうすると30代になった時には、必ず美容師としてのスキルがちゃんと備わっていて、またもっと大切な「自分に克つ」という事を身を持って体験できていて、それはどんなに時代が変わろうと絶対的な基礎になる。
技術というスキルや方法を知ってるだけじゃ、自分を変化させたり次のステップへ行く為の大切なものは見えなくて、辛い事を継続していく中で、自分の内面を鍛えていかないと、その程度の技術を持ってるだけでは、これからは簡単に淘汰されると思う。
そしてその基礎力を駆使して、初めてお客様やスタッフという、自分を支えてくれる大切な人を増やす事、それが30代にするべき事。ただ30代は、人の上に立つ事を当たり前に要求され、指導したり教育したりというリーダーとしての能力も問われ、実力がついてくれば当然大きな夢やビジョンを持ち、独立して起業する事もあるだろうけど、実際はその理想を叶えるだけの実力はまだなく、理想と現実の狭間で、地に足がついていない自分の力の無さに苦しむ。
その時には、もちろん沢山の本を読み知識を得て行くこともすべきだし、美容だけでは世界を見たり感じていくことも必要で、そうやって客観的な眼を身につけていくこと。
技術者もしくはクリエイターと、リーダーもしくは経営者という二足のわらじを履いても、営業中はプレイヤーとしてのベストを尽くし、それ以外の時間をフル活用して、リーダーや経営者としての視野を広げ勉強もしていく。
だからやっぱり寝てる時間なんかない(笑)。
そして40代は(まさに自分は40歳でGARDENをオープンしたんだけど)、自分を支えてくれるお客様やスタッフという武器に担がれて全速力で走り、永く支えて頂いたお客様に更なる成長した姿を見せれるよう、また自分を信じて支えてくれた仲間にもっと大きな夢を見せれるよう、神輿に担がれる自分の責任と向き合い、自分だけではないみんなの幸せを考えていく。
今の年齢になって一つだけ心から実感してる事は、「人生はたった一回こっきり!」という事。
2,30代を全力疾走させてもらえたから、自分の中に自分にしか出来ない「オリジナルな人生」を描く事が出来て、だから「一回しかない人生なんだから全て挑戦してみよう」って考えれるんだと思う。
そしてこれから未知の5,60代に、その時になった自分がまたどのように考えるかは分からないけど、精一杯走ってれば、必ずいつかはその果実をみんなに別け与えられるくらいに成長出来、それまでの恩を返せる日が来るんじゃないのかなぁ。
だから「優しく在りたければ強く在れ」ということ。
まだまだ、人生を振り返ってみんなに感謝する人生を送れるほど、自分は人間が出来てなく、自分の経験からも、GARDENのスタッフはそんな感じであって欲しいと思う。