最近問題になってる非正社員の解雇の問題。
解雇に反対する契約社員の方も、当り前のように契約社員から解雇してる大手企業も、どっちもなんだかなぁ・・・?って思うのは自分だけかな?
10年くらい前から契約社員に関する法案の改正があって、小泉改革によってそれは加速し、いっきに派遣社員市場は拡大し、株式上場するような大手も出来てきました。
日本の終身雇用制度は崩壊したとも言われ、外資の能力制度が一般的になり、雇用する側もされる側も、ある意味ドライに会社を捉えて、それが社会風習にまでなっていました。
昨日もGARDENでは、カラーディレクターの智堂氏による、『ホイルワークコンテスト』が開催されていました。
年末で毎日食事する間もない忙しさの中、今月から労務改善のために改正した夜の制限時間23時、ぎりぎりまで残ってみんな一生懸命に勉強しています。
もちろん契約社員の方たちの中には、そういった環境下でしか職がない方もいるんでしょうけど、殆どがある種の自由を求めて、その時の自分の都合に合わせて仕事をしてきて、『積み重ねる』ということはどうだったのかなぁ。
今フロントの更なる強化のために募集をかけて、毎日面接をしてもらっています。
年明けには7,8名を正社員として加え、さらにフロントをレベルアップしていこうと思っています。
また、先日話しましたが、来年から労務改善のための給料の改正を行い、それによって人件費は4,5%アップしてしまいます。
4月からも例年通りに22名の新卒が入社します。
そんなことを言うと、「GARDENは景気いいですよね!」とか、「今の時代ありえないよ!」なんて言われちゃいますが、それだけお客様がきて下さってるのだから、当然のことだと思っています。
つい一年前までは、「戦後最大の好景気」などと言われ、企業は内部留保を貯え、たいした配当もせず、その金額は莫大なものになっています。
そんな貯えがありながらも、非正社員だからということで、世の中の右にならえがごとく簡単に解雇してしまう。
そう、なぜなら企業にとって非正社員は、『財産』ではなくて『経費』だから・・・
ついこの間まで、「企業は人だ!」とか「人材がすべてだ!」なんて、偉い人達が口を揃えて言ってたのにね。
僕たちの業界はある意味職人の世界で、だから若いうちに大変な思いをしてでも技術を習得していくのは当然で、もちろんそこでは契約社員だとかいう感覚も生まれてこないし。
お客様にダイレクトな仕事だから、自分たちががんばってれば、その成果も出やすく、世の中や業界の低迷にも引きずられない。
大手が駄目になったら引きずられて駄目になってしまうような下請けでもないし。
だから「手に職はいいよね!」「美容師はいいよね!」って。
・・・
「ふざけるな!」って思う。
「何都合のいいこと言ってるんだ!」って思う。
どれだけの時間と想いを費やして、普段から地道にコツコツ積み上げてきているか?
自分の都合やその時の欲望に振り回されて好きなことをやってきて、何か問題が起こると人のせいにする。
右から左にものを動かして、頭のなかと人脈だけで利益が出る。
それを当り前だと思ってきたこの世の中の風潮。
結局、人は人を幸せにした分しか自分にはかえってこない。
どれだけ多くの人から感謝されてるか?ですべて決まっちゃう。
だから美容師って職業が大好きなんだよね!本当に素晴らしい仕事だと思う。
お客様やスタッフをどれだけハッピーにしてるかで、すべて答えは出るからね!
そのためにもっともっと、我々美容師や美容室経営者はがんばらないとね。
自分のことばかりを優先するような美容師や美容室経営者は、どんどん必要とされなくなっていくからね。
そんなシンプルなことがすべてだと思う。
そしてそれは、どんな業種だってきっと一緒なんだろうけどね。
そしてそんなに素晴らしいこの職業を、もっともっと世の中の人たちに理解してもらわないとね。
それをこれからやっていくことが、いつも言ってる、「これからこの業界に来るチャンス」ということなんだけどね。
世の中がまさに変革しようとしているこれからが、まさに我々にとっても大きな時代の変革期なんだよね。