振り返ればまさに激震の一年間でした・・
経済の停滞が叫ばれながらスタートした2011年、誰も予期せずに襲ってきた3.11。
自分の人生の中でも、生涯忘れないであろうあの時の衝撃とその後の不安な日々。
約9カ月が経とうとしている今でも、まだまだ現地の方々は不自由な生活をしられ、放射能の問題も進展しないまま新たな年を迎えようしています。
それでも人は強く、もしかしたら忘れやすく・・・
数カ月後にはもとのような生活を取り戻し、我々のような豊かな生活の上に成り立つ商売も、ある意味何もなかったかのように、週末は沢山のお客様で賑わう日常に戻りました。
経営者として5年目を迎えたこの年、この震災によって当たり前だった日常、当たり前にあると思っていたもの、また改めて最後にお店を支えてくれるのはスタッフであるということなど、沢山の事を考えさせられ学ばされる1年でした。
結果的に見れば、昨年11月にオープンしたUnamiも予想以上の大成功を収め、GARDEN、drive共に前年以上の成績を収め、あんな大きな出来事があったとは思えないような1年ともなりました。
これも皆様のご支援とご愛顧のおかげだと思っております。夏までは自粛ムードの中、社員旅行も中止し、今後の計画も変更せざるをえませんでしたが、逆にこの停滞ムードからの脱却を模索するべく、秋からは積極的に動き、この時代にGARDENが進むべき道が少しずつ明確になりました。
確実に時代は変わり、以前「津波」という表現をしたこの業界のパラダイムシフト・・・
我々自身も今はそれを痛感し、現に周囲のサロンもNEXTへのシフトを現実化し始めて、ここ十数年で当たり前だったこの表参道界隈の美容業界事情も、これからの数年で様変わりせざるを得ないでしょう。
来年はそんな中から見えてきた今後のGARDENの在り方を現実化するべく、具体的な行動として皆様に表して行こうと思っています。
5周年という年に起こった大震災が、くしくも経営者としての自分の背中を押し、もやもやしていたモノを一気に消し去り、本来一番大切な「会社としての進む方向」を明確にしてくれました。
今年のあのような状況があったからこそ、「過去は変えられない・・・だけど自分と未来は変えられる」「未来は来るのではなく創造するもの」と、スタッフを叱咤激励し、全国のセミナーでもメッセージを贈り、自身を鼓舞し続けてきました。
今の激流の時代の中でも、確たる「本質」を見据えながら、流されることなく成長を継続できるような組織、スタッフを創り上げ、皆様からの信頼を更に高めていけるような一年へと、来年も努力していく所存です。
皆様にとっても、我々スタッフも幸せな新年を迎えられることをお祈りして、2011年の最後のメッセージとさせて頂きます。