昨年スタッフの皆さんに送った年初のメッセージは、『在るべき姿の追求』でした。
美容師として、GARDENのスタッフとして・・・
それぞれ個人がどう在るべきか?の集合体がGARDENを築きあげていくのだと。
そして3・11が起こり、社内的な計画はもとより、GARDENという会社としての在り方が問われ、益々激しさを増すこの時代に、GARDENはどのような存在として、どのような方向へ向かうのか?が問われるようになりました。
ここで2年ほど前に、普段話せないレセプションのみんなに向けて書いた手紙を紹介します。
レセプションの皆さんへ
いつも休憩もままならない忙しさの中、、沢山のお客様を笑顔で迎えてくれてありがとう!技術者ではない目線と立場で、GARDENを支えてくれてるみんなにいつも感謝しています。
僕たちが創りたいGARDENというのは、働いてるみんながプロとしてのプライドを持てて、尚且つ一人一人の「未来」を創れる場所。
スタッフやもちろんお客様にも「思いやり」を持ち、人としても成長出来て、また自分が成長することで周りの人達をも「幸せ」にしていけるようなお店である事。
だからもちろんプロとしてのマナーや知識、一流ホテルに負けないような教育やオペレーションも必要かもしれないし、サービスについてももっと深く掘り下げて勉強もしていかなきゃいけません。
でもいくら知識や経験があっても、本当に大切な事は、その心の中にある「マインド」で、みんながどんな想いでフロントに立ち、お客様に接し、GARDENに関わっているのか?ということでしかないと思います。
僕は21世紀のこれからの本当のサービスは、「夢を伝えて行く事」だと思っています。ただお客様の望まれている事を全て叶えるだけではなく「そこにある夢」。
例えばディズニーランドのように全てのゲストにマジックをかけてしまうとか・・・
例えばスターバックスのように、コーヒーを飲む「スタイル」を通じて、新しいライフスタイルとか価値観を提供していくとか・・・
働いてるスタッフが「どんな想いで?」「世の中に何を伝いたいか?」ということ、
そして「そんな夢を持っているか?」という事。
だから僕たちも、ただデザインを売ってるんではなくて、デザインの先にある、その人の人生をもコーディネートしてるんであって、それだけでなくGARDENという場所に来る事、関わり、の中で、お客様の人生に「どんな豊かさを提供できるか?」だと思う。
それは「モノを売る」というサービスだけではなく、みんなの中にある「パワー」や「想い」を感じてもらい、それが伝わる事で「元気」になってもらう事。
GARDENに来て、髪を切ったりみんなの姿を見たり、その「想い」を感じる事で、何かの「感動」を与え、「自分ももっと頑張ろう!」そう思ってもらう事が、これからのサービス業の在り方でもあり、GARDENをそんなお店にすることが自分の理想でもあります。
人が「感動」するときは、その「ひたむきさ」が心の琴線に触れた時、「想い」や「理想」を持って今を頑張ってる姿を見た時だと思います。
今のように美容室のレセプションが当たり前じゃなかった時代から、技術者目線のお店作りだけじゃダメで、お客様に近く、また技術を知らないからこその目線でお店を考えてくれる・・・
そんなレセプションが必要だと感じてきましたが、まさにそれが正しい事だったと今は実感しています。
中略
だからこれからも、自分たちがやってきた事に自信を持ち、今まで以上のGARDENを引っ張っていけるようなレセプションを創り上げて下さい。
省略する所もありますが、これが僕がGARDENのスタッフとして、レセプションもオフィスも関係なく全スタッフに望む事です。
年初の全体会議で、具体的な今年のプロジェクトとその全容を発表しようと思っていますが、これから拡大成長していくGARDENグループにとっての根幹はそこで、どんなブランディングや出店プロモーションをしようが、一人一人のそんな「姿勢」や「想い」がなければ、何の中身もない組織になってしまいます。
「現状維持は衰退」と言い続けてきましたが、今や「現状維持は消滅」くらいの激動の時代です。
ニュートラルから数えれば約11年、GARDENがスタートしてから5年、アシスタントだった幹部達も、当時の自分達とまさに同じ年齢となり、その為にも、これからの5年、10年を見据えた上での大きなイノベーションが必要な時です。
2月には大々的な人員補充もし、4月には20名の新卒生も加え、年内には200人にも近づく規模へと成長するこの一年間を、大切な年にしたいと考えています。
一人でも多くのスタッフが、環境に甘える側ではなく、環境を創る側へ・・・
一人一人がしっかりした「マインド」を持ち、未来を創る一年である事を期待しています。