vol 468 「遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す」

ある方に頂いた本の中で紹介されていた、二宮尊徳の言葉です。

「今が良ければいい」「自分さえよければいい」という考え方ではなく、「遠くを見て着実に成長していくことが最後に成功を収める」という考え方です。

 

 

現在の企業論に置き換えても、まさにその答えは出ていて、この不況下の中でも、地方や都心部、大中小の企業に限らず、そんな『哲学』を持っている企業が成功を収めている。

このブログでもよく書いてるし、スタッフにもいつも言ってることなんだけど、『イメージを明確に持つ事』、そして『そのイメージをより具体化していくこと』、これですべてが決まると言っても過言ではない!

 

 

「目標に対する数値を明確にする」そうするとその数値がコミニケーションの根拠になります。

「すごい美容師になりたい!」「一番の美容室を創りたいよね!」そう思うことから始まる事は正しいことなんだけど、じゃぁ「すごいってどういうこと?」「一番て何が?」って、具体的にしていくことが大切なんだよね。

これから新たにGARDENを2チーム体制にして、driveと3つのチームとして体制を作り直していく,その中でやっていこうとしてるのがまさにそういうこと。

 

 

自分たちだけで目標を掲げても、いつまでたっても『足し算』の答えしか出てこない。

「今という現状」と「今までやってきたこと」という、過去と現在からのものの見方しかできない。

『明確な目標を持つ』そして『その具体的数値を明確にする』そうすることによって『割り算』せざるを得なくなる。

「いつまでにどうなっていないといけないよね!」という風に考え始めたときに、はじめてそれを達成する『意識の高さ』とか『手法』が芽生えてくる。

そんなシンプルなことですべて結果は出るんだけど、殆どの人がそうなれないんだよね。

 

 

「なんでか?」って言ったら、その『意思』が弱いから・・・

「本当にそうなりたい!」「そうしなきゃいけない!」って心から念っていないんだよね。

だからもっと遠くを見なきゃいけなくなる(今日はちょっと長いよ!)(笑)。

 

そうやって『数値化』されたものは、今度は解りやすいんだけど、その意味合いも誤解されやすい。

だからそれだけだと、殆どの人たちに念いは伝わっていかない。

 

 

じゃぁ「その目標を達成したときに何が残るのか?」「それで自分たちに見返りとしてかえってくる『成果』とは何なのか?」もちろん生活があるわけだから、その年齢や環境に見合った『報酬』というプロセスは大切だよね。

だけどそれはあくまでもプロセスであって、「その『報酬』を得てどうなりたいか?」って言ったら、やっぱり幸せになりたいんじゃない?

 

ということは、具体的な目標を明確にしてそれを達成し続けることが、自分達の「幸福」に繋がってないといけないんだよね!それが見えていないと、みんなが頑張れるわけがない。

だからこれからのリーダーたちは、「これだけ俺はがんばってるんだからこれだけくれよ!」「自分がリスクを負って経営してるんだからこれだけもらうのが当然だよ!」そんな近視眼的な安っぽい考えは「チャンチャン・・・」ってことだよね。

 

 

きちんと成長してないうちから、その『果実』を貪ってしまったら、それ以上成長するわけがない。

豊かに果実を実らせてからこそ、自分たちだけじゃなく周囲の人たちにもそれを分け与えることができる。

それが企業としての「遠くを見ること」だと思う。

そしててその木に「愛情」とか「幸福」とか、そんな栄養を与え続ければ、いつまでも豊かな果実を与え続けてくれる。

そういうものじゃないのかなぁ。

 

 

周りを見渡しても、社会を見ても、歴史の中でも、そんな『我欲』がすべてをぶち壊し台無しにして行ってる気がする。

 

自分もそんな精錬潔白な人間ではないし、「煩悩」も「俗っぽさ」も、「いやしさ」や「いやらしさ」(笑)もある人間です。

だから「人のため」だなんて大きな声では言いきれないけど、そこに少しずつでも、自分の使命を感じていくべきだと思っています。

その『意識』というか、もっと根幹の部分と、それを具体的な計画にした時の数値的な目標の共有。

これが今GARDENが取り組む最優先課題であり、階段を上ることだと思っています。