一週間あいてしまいましたが、その間にも様々なスタッフと話し会議も行い、重要な打合せや外部の方との会食や、プライベートのことでもバタバタで、ブログに書きたいことはたくさんあったんですが・・・(写真がないので先日の花火大会をもう一度)(笑)
そんなことをひっくるめて、今回久々に髪をカットしてイメチェンした事を書きます。
今回カットして頂いたのは、Dab代官山の山田千恵さん。(最近やたらと小野さんにお世話になっててそのながれで・・・)
皆さんご存知だとは思いますが、僕より少し上で(すみません・・・)日本を代表する女性スタイリストの一人として、たくさんの美容師さんに影響を与えてきた方です。
基本的にはお任せで、ジャケットにかからないくらいには切ってほしいとは言ったんですが、ここ何年間スタッフやほかのお店の人に切ってもらっても、なんとなく同じようなスタイルになってしまい、それはそれでいいんですけど・・・(自分が逆の立場だったら同じように無難に済まそうと思うでしょうし)
ところがベースを切り揃えてるうちに、「内側を切ってツーブロックにしちゃいましょうか?」「是非!!」ということで、久しぶりのイメチェンは、ツーブロックのボブで、
写真は載せませんが、少し前の小栗旬をイメージしてもらえばいいかと(笑)。
20年も美容師をやってる自分は、大抵のことは想像できていて、それでもどこかで何か新しい自分とか、イメージを変えることも望んでいて、無難な自分と変えたい自分が半分づつあったりもする。
それはましてお客様も一緒のことが言えて、3回は無難でいいけど、次に来たときは新たな提案をしてあげる事が大切。もちろんお客様によってもそれぞれ違うけど、常にイメージの違う別のイメージも頭に持った上で、それこそバッサリと前髪やレングスを切ってイメチェンしても、バッチリ似あわせられるようなデザインの幅も持った上で、お客様の目線に立ちながらもお客様の半歩先で提案してあげられるような。
GARDENは時代のボリュームゾーンのデザインを優先的に勉強させるシステムだけど、何もそれができればOKなんて言った事はなく、あくまでお客様のニーズの多いところを優先してるだけで、それだけで様々なお客様に、しかも何年も支持されるとは思っていません。
先日『+ING』という業界紙の特集で、boyの茂木さんのカットをみんなで体験させてもらったと思うけど、それを見て今年入社した1年生が、「GARDENももっとデザインにこだわりましょうよ!」って、全体終礼で発表してたけど、僕も今同じ事を言いたいと思ってます。
今確かに、接客マナーや目標設定の数値化という、どちらかというとみんなの意識がマネージメントの領域に偏ってる状態にあって、もちろんそれは自分がそうしてきたことで、そこの大切さを今だからこそ理解して欲しいとは思っています。
でもね、20年以上この原宿青山界隈で、お客様に支持され残って行くという事は、自分達の周りでそれをしてる先輩達って言うのは、やっぱりそれだけじゃないんだよね!
どこに行っても想像通りのデザインだったら、そんなに永くわざわざ遠くから足は運ばないよ!
「人柄がいいから」「人間性が優れてるから」・・・確かにとても大切な事だけど、そんな人は全国どこにでもいるんだよね。
やっぱりいざって時に、半歩先を提案してあげられる「デザイン力」、それがあるから飽きられないし、任せられるし、安心できる。
そのためにはやっぱりたくさん切るしかないし、そういう意識でデザインと向き合っていかなきゃダメだし、色んなイメージを頭に描いて、切り込んでみて、時には失敗して、「だったらどこがポイントなのか?」勉強して、そんな引き出しをいっぱい持ってなきゃ無理に決まってるじゃん。
お客様には少し失礼かも知れないけど、鏡を見せて「お疲れ様でした!」ってフロントに向かうときが、美容師にとっての一番の花道なはずなんだよね!
プロとして「ドキッ」っとするものを創ってるのか?何もそれはアバンギャルドなデザインだけじゃなく、そのお客様にとってどんな意味のあるデザインで、またプロとして周りの心が動かされるか?
そんな気持ちで毎日を過ごし、「一頭入魂」(笑)みたいな気持ちで一人一人のお客様と向き合えば、全てのことは解決するはずだし、僕達が目指さなきゃいけないGARDENはやっぱりそこにあるんじゃないの?
僕らのお客様がなぜ何十年も通ってくださってるのか?
「須崎さんの人柄よ!」なんて言葉を鵜呑みにしたらダメだからね(笑)。
自分がそんなカットを経験した事と、茂木さんのカットをみんなが見れたこと、まさにそういうタイミングだったんだよね。
せっかちだから、次々に色んなことを言っちゃうけど、ついてきてね!
「選択と集中」も、「下の人の話を聞きなさい」という事も、「最後は自分のデザイン力が全てを決める」という事も、全部大事なことだからね。