今回は完全にスタッフ向けのブログです。(かなり長めなので、スタッフ以外の方はパスして下さい)(笑)
でもきっとGARDENのこの成長過程で起こっている様々な事が、美容師さんはもちろん、一般の様々な環境の中でも同様に起っている事だとも思っていて、またGARDENをご利用頂いているお客様にも、そのような裏側があってのGARDENであることを知って頂けたらと思います。
先日の全体会議での僕のプレゼンは皆さんまだ覚えていますか?まず前回8月に行われた時の僕のプレゼンは・・・
GARDENをスタートした6年前とは、環境、世の中、スタッフ・・・全てが変化していて、ならば当然、GARDENの方針や在り方も変化しなければいけない。
外部的環境の変化はもちろん、内部的には20代しかいなかったスタッフも、今は20代~40代までその幅が広がり、当然20代の時に求めていたことだけで、全てのスタッフが豊かにはなっていけないと言う事。
そこでこれからは、「技術」「心」「豊かさ、」この3つの『成長』が大切で、その為の具体的な政策を話したと思います。
でもそんなに簡単に理解もできなければ、腹にも落ちませんよね・・・
全体の場で一方的な話をしても、なかなか140人が同じテンションで聴ける訳も無く、だからあくまであの場は僕のプレゼンテーションとして、それ以外に皆さん個人個人と腹を割って話し合えるためのシチュエーションとして、「須崎塾」なるものをやっています。
そして今回もプレゼンさせてもらいましたが、皆さんが忘れないように再確認を。
今GARDENにとって僕が一番重要だと思っている事・・・それは前回の引き続きでもあるんですが、それぞれ一人一人のスタッフが、考え悩み葛藤している事を、お互いが「知る」こと、更に言えばそれを理解し合った上で、お互いを「認める」事です。
それぞれが何を想い、何を考えているか?を知らずして、相手を理解できないどころか、自分の事も理解してもらえる訳がありません。
特に幹部は、各店や会社の方針、自分の創りたいお店を理解してもらわなければいけないはずなのに、それを知らずして、自分を理解してくれるはずがありません。
何かの本に書いてありましたが、組織のコミュニケーションは家族と同じで、まずは一人一人の問題を吸い上げた上で、その問題と葛藤してる事や、そこに居ると言う事を「認める」所かららしく、それは家族で言えば、生まれてきた子供に対して、自分達の所へ生まれて来てくれた、つまり存在してくれてると言うだけで、「無償の愛情」を母親は与えようとしますよね?
「そもそもあなたがGARDENに居てくれる事自体が素晴らしい事・・・」
という事を母親役?か解らないけど、そんな事を感じさせる役回りや空気が必要で、じゃなければ誰だって頑張れるわけないという事です。
それが少ない人数であれば、常にトップは母親役でも父親役でもあるから、厳しい中でもそういう事を感じさせてあげられるけど、このレベルの組織になると、それを意図的にやっていかない限りは難しいというのが現実らしいです。
そしてその前提(お互いがお互いを認め合っている)があって、はじめて「父親の方針やビジョン」という話になるそうです。
だから例に出したように、各チームや店舗で誕生日をお祝いすることや、デビューの時にみんなが花束を贈る事など、素晴らしい事は継続して、更に僕が教えたやり方なんかも是非実践して欲しいと思う。
(最初は照れるかもしれないけど、絶対に感動すると思うよ、NAOMIさんで実践済みだから)(笑)
で、別にそんな事が全く無いお店でもないのに、今なんでそんな「認める」とか「思いやり」みたいな事を僕が力説するかと言えば、これから創り上げようとする「巨大な三角形」の話、覚えてますか?
多分「あの中のどの辺に自分は居るんだろう?」なんて思いながら聞いていた人も居ると思うけど、あの「巨大三角形」を創り上げるには、様々なタイプのスタッフと、様々な方向の展開が必要なわけ。
他に例があれば比較し易いしイメージし易いんだけど、今まではそんなサロンが存在しなくて、なぜなら結局最後は「価値感が違う・・・」って、「諦め」と「我がまま」で限界を作ってしまうからなんだよね。
ここ数年、スタイリストも含めた退職者が増えて、今も数人が辞めてしまう予定だよね・・・
それは凄く残念な事だけど、全ては自分が招いた結果でもあると思っていて、そうさせてしまったスタッフ達には、また違う環境の中で自分の夢を実現させて欲しいと思っている。
ただ、GARDENに残ったスタッフがそれ以上に幸せになれなければ、自分にとってはGARDENなんて存在する意味がなくて、そう思いながら毎日を葛藤しているのも事実です。
だからGARDENは今の壁を越えて、今までに無いサロンを創りたいし、そもそもその為に創ったつもりだし、そこは最初から何も変わっていないし、くどいけどあのブログをもう一度読み直して欲しい。
http://www.garden-hair.jp/blog/message-from-top/193
但し、そこで共有すべきは「お客様に対する姿勢」と「スタッフに対する自分のあり方」で、結局はその「関係」で全ては決まって、FCとか仕組みなんて言うのも、形なんかよりも中身の「人間関係」で成功も失敗も決まるわけ。
だから次に出店する店舗って、僕の中では凄く重要に考えていて、その在り方が今後の展開を大きく左右していく、一つの「指針」を明確にするものだと思っていて、そこを早くみんなに感じてもらうためにも出店を急いでいて、だから幹部にも数字の事をうるさく要求しています。
そもそも企業の目的は「利益を生み出す」事でもあるんだけど、「それをどう使っていくか?」って言ったら、GARDENの場合は、「スタッフの未来のために巨大な三角形を創る事」なんだよね。
で、そんな「巨大三角形」を繋ぎ合せるものと言えば、契約でも仕組みでもなくやっぱり、お互いの「信頼関係」でしかなく、お互いを「大人」として認め合う「関係」と「風土」が育まれなければ「絶対に無理!」って思ってる。
そもそもGARDENの「強み」ってそこにあって、お客様やGARDENに入りたいって言ってくれる人達が、みんな口を揃えて言っていた言葉を思い出して欲しい。
唯一GARDENで出した書籍も、カットの事でもカラーの事で無く、その中身の事で、あの『凸凹』に書いてある事がGARDENの全てでもあり、ライターのドーナツさんがオノヨ―コさんの言葉で引用してくれた、「一人で見る夢はただの夢、皆で見る夢は現実になる」って事が全てを言い表してくれてると思うんだよね。
「あなたは何のために美容師になったんですか?」
「あなたはなんでGARDENを選んだんですか?」
「GARDENであなたは何をしたいんですか?」
「そしてそれは誰のために?」
それを皆さん一人一人が自問自答し、またそれを全スタッフが知り共有して行く事。
僕がGARDENのみんなを見ていて、唯一つ言える事・・・
僕自身も同じように思っている事・・・
「ただ自分のためだけではなく、誰かのために・・・」
本当はそれが全てのスタッフのモチベーションの根幹なんじゃないかなぁ・・・?
次の全体会議もお楽しみに!!