vol 175 教えてあげられること 

「我々は経営者でもあり、教育者でもあり・・・」

 

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そんなことをよく聞くけど、本当の『教育』ってどういうことだろう?

義務教育でやってるような規模から、それこそGARDENの中で行われている勉強会みたいなことまで、いろんなところで『教育』って言葉が使われるけど、その子に何を望むか?で全然変わってくると思う。

 

美容師である我々は、まず美容師としての技術を勉強することが当然です。

ただ技術だけを教えればいいのか?というとそんなもんじゃありません。

「礼儀正しい、大人としての節度をわきまえた・・・」などなど、いわゆる「ちゃんとした」ことを求めようとします。

 

「ちゃんとした大人」確かにそうであったほうがいいかもしれないけど・・・

僕からすると、「それって、型にはめてるだけじゃない?」って思っちゃう。

もっと言っちゃえば、自分達と関わる間だけ、自分達にとって都合のいいように考えたり、動いてくれたりする、それがある意味優等生ってことじゃない?

社会の荒波から隔離されて、自分達にとって都合のいいことが優秀であるかのように教えられて、上の人は絶対みたいに育てられて。そんな人達が、本当に『自立』できるんだろうか?

 

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学校で教わることや、僕らが教えてあげられる技術なんていうのは、方法や手段でしかなくて、その手段を持たなければもちろん戦ってはいけないんだけれど。

でも一番大切なことは、その手段を使って、自分の夢を叶えたり、自分の身の回りにいる大切な人を守ったり。

そのためには、誰かに頼ったり、誰かの言う通りにやっていてはダメで、自分らしく、自分の個性を活かして、あくまでも自分のやりかたでやっていかないと。

 

そのために大切なことは、誰かに何かをしてもらうんではなく、自分で考え、自分で行動し、自分で何かを起こしていくこと、それが『自立』するということだと思う。

GARDENの考える『自由』とか『教育』というのは、いつかは『自立』してもらうためで、特に我々トップが教えてあげられることは、それだけしかなくて、結局最後は、「自分でそうなりたい!」って自分自身が思うことで、そんな自分を甘やかさず、そんな自分から逃げず、最後まで諦めずにやり抜く強さ。

 

教育者なんて言ったって、本人のやる気しだいで決まってしまうんだから、僕らが先輩としてできることは、もっと自分の可能性を信じさせて、自分に自信を持たせて、イメージさせて、やる気を引き出して、本人がやり抜く手助けをすること、これくらいしかないと思っています。

 

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何かを教えて育てようなんておこがましくて、だから一緒にガヤガヤやりながら成長していく・・・

GARDENはそんな学校でありたいと思っています。