vol 706 脚本とモチベーションと

今回は脚本とモチベーションについて(ちょっと難しいかな・・・)。

 

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週5で外食する僕はいろんな目的でお店を使い分けていて、その中でも単純に「イイ!」と思えたお店には、なるべくスタッフを連れていき、なぜそのお店が流行ってるか?を感じてもらいます。(NYグリルだったり、カシータだったり、AOバーだったり、シカダだったりね!)

Producct(商品)、Price(値段)、piace(場所)、Promotion(イメージ広告)というのがあって(正確にはちょっと違うけど自分たちに置き変えればこんな感じ)、商品はスタッフや商品クオリティー(技術とか料理が美味しいとかね)、値段はそのままで、場所とイメージはかぶるところがあるんだけど、どこにあってどんな設えかとか、内装とか雰囲気とか、どんなイメージ発信をしてるか?とかね。

 

実はそのバランスがとても大切なんだけど、流行ってるお店は必ずこのバランスが良くて、逆に殆どのお店はこのバランスが悪い。実は僕たち美容室も、力のあるスタイリストであれば集客できちゃうからそれで良しとなって、このバランスをあまり考えず、本来あるべきプロデュースという脚本を書けていないのが現状なんだけどね。

どういうことかと言えば、まずはどんなスタッフがどんな技術レベルを提供できて、それにはどんな場所のどんな雰囲気が合っていて、当然それは適正な価格なのか?

そして何より大切なのは、それをどんなお客様に買って頂きたいかということ。これらがすべて連動して一体感があって、バランスがとれてこそ初めてヒット商品は

生まれるものなんだけど、それは実は脚本家の仕事であって、プレイヤーや俳優にはなかなかできるものじゃないんだよね。だからそこの役割をちゃんと明確にすることが大切で、名俳優でもダメダメ俳優でも、名脚本家と組めばヒット商品は生まれるし、そのいい例がAKBの秋元さんとかで、あれなんか一部のオタクの趣味を社会現象レベルにヒットさせちゃう企画力と努力の凄さだよね。

よくGARDENがなんで流行ってるのか?とか言われるけど、「コレ」っていう差別化された商品力は確かに無いけど、そこの脚色に関しては当然のごとく確信を持ってやっているつもりなんですけどね(笑)。

 

もう一つはモチベーションの話で(今日はちょっと長いよ!)(笑)、人間の欲求には段階があって、スタイリストになりたいとか有名になりたいとか、勝ち負けに興味があるとか、または自分らしくゆっくりやりたいとか、チームとしての達成に充実感を感じるとか、お金が欲しいとか、ポジションがほしいとか、社会に貢献できてるか?とか、そして年齢を重ねればさらにその欲求は変化していく。

僕ら美容師の場合、そのモチベーションがダイレクトに商品力に繋がるわけだから、そのモチベーションを理解した上で、どんな脚本を書いてあげるか?がすごく大切な事で、それが実は経営者が一番やるべき仕事なんだけど、自分が俳優を演じてるうちは学芸会レベルならまだしも、売れるような脚本は書けるわけがないんだよね。

 

誤解しないで欲しいんだけど、決してプレイヤーをやりながらそれが出来ないと言う事じゃなく、意識や知識のレベルとして、求められるスキルや感性も全然違うし、当然そのための勉強をしなければ無理だし、何より最終的なその商品が違うというのを認識できてるか?ってことなんだけどね。

これからのGARDENは一人一人個性の違う味のある俳優たちが、自分達らしさを生かせる脚本のもとで、ヒット商品をどんどん生み出していくべきだと思ってる(笑)。

それを見てダメダメ俳優たちもモチベーションが上がるし、そんな彼らをどう脚色して名俳優に仕立て上げるかこそが、そもそも「アパッチ野球軍」と言われてた僕達らしいやりかたなんじゃないかな(笑)。

 

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ただがむしゃらだった20代から、実力も結果も伴ってきた今だからこそ、これからの事を一緒に考えていきたいものですね!(だから高橋君はいつまでもカーコを引きずってちゃダメですよ!)(笑)