昨年の今頃、実はGARDENは危機的状況にありました。
大抵この時期(9、10、11月)は、年間でもお客様が少ないときなんだけど、去年はそれ以前から伸び率が鈍化し、それまでは前年比130%が当たり前で、そんな伸び率であれば、採用も財務も「どんぶり」で済まされたのが現状だったんだけど、その伸び率が低下したことで大変なことになってしまっていた。
成長してた余剰をいいことに任せっきりにしていたことで、自分にはその状況が見えなくなっていて、気付いた時にはすでに、「全スタッフの減給」→「スタッフの解雇」→「4月生の採用取り消し」って手段しか考えられない状態になってしまってた。
今だから笑って話せるけど、当時は一週間お酒さえ喉を通らない状況で(笑)、でもとにかくどうにかするしかなく、徹底的な経費の削減から経理財務自体の見直し、朝の掃除やフロントの体制からそれこそすべてに渡って、実際に自分自身で再度現状を把握し、問題点をあぶりだし、改善するまでトップダウンで強制的にやって行きました。
スタッフには大変な負担をかけちゃたと思うけど、結果的には12月以降一気に回復し、結局誰の減給もなく解雇もせず、4月生も予定通りに採用でき、最終的な7月の決算でも前年度115%まで戻す事ができたんだけどね。
先日ラポットの伊藤さんのセミナーの中で福岡のバグジーの久保さんのセミナーを聞きました。
以前よく取り上げられてて、一流企業に年間何百本も講演をするとか、実は漫画や本になってるから読んだこともあり、なんとなくイメージは持っていたんだけど、「お客様の自転車のパンクを直す事が素晴らしい!」とか、「それって美容師がやることないんじゃないかなぁ・・・」って、あまりいいイメージを持ってないのが正直なとこだった。
けれど久保さんの話しを聞いてみて、結局我々トップの本気度がすべてで、スタッフに対してもお客様に対しても「自分がどれだけ本気で取り組んでるか?」ってことが大切だということで、自分もどこのセミナーに行ってもまさに同じように言っていて。
ただ久保さんの話しを聞いて再確認出来たのは、誰もそんなことは解ってて、どこのトップも同じように頑張ってる、但し何が違うか?っていうと、本当に頑張ってる事と頑張ってるつもりの違いなんだなと。
去年の今頃だって自分なりには頑張ってたつもりだけど、そんな状況になってみればまだまだやってなかった事は山ほど出てきて、危機的状況を経験出来たからこそ本気で頑張ってまた一皮むけたんであって、自分も含めみんな頑張ってるつもりに陥りやすいんだろうね。
ある人に以前「もっと君は我がままにならなきゃ駄目だよ!」と言われたことがあり、今はその意味がすごく良く解って、3人でやってたからこその、そこの部分のいい加減さから脱却するための今回の出店だったわけだから、「やってるつもり」はもう通用しないと思ってる。
3人で足したら綺麗な無色透明で良かったけれど、これからは2人であれば何かしらの色がつくことも当然かもしれないしね。
今回財務として新たにスタッフを採用し、そのセクションも今までとは違った任せかたが出来るようになりつつあり、再度自分が一番見ていなきゃいけない所にがっつり取り組もうと思っている。
常に「つもり」にならないくらいにね(笑)!
何をどう言い訳しても、やってるつもりかどうかは、すべて結果に表れると思ってるから。