vol 262 GARDENの次の壁

最近偽装で話題になってる、吉兆の創始者の方が言っていた、「料理屋とできものは大きくなったら潰れる」「料理屋と屏風は広げすぎたら倒れる」みたいな事を紹介していました。

 

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「料理人は一日一日をまじめにお客様に向き合っていくものだ」まさに我々美容師も同じ事が言えます。

それではGARDENのように、大型店にしていく事や、会社が大きくなってくことは間違ったことなんでしょうか?

 

大切なことは、常にお客様の反応を感じ取れる距離間、スタッフを育てていける距離間、それを感じたり伝えられたりする感性、そして驕らず、勘違いせず、地道に現場を見続けて行く事。

そうしたことを徹底させていくためには、広げすぎたり、大きくしすぎたりしてはうまくいかないんだという事だと思います。

 

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生意気かもしれませんが、GARDENにとっての次の壁は、来春、新卒生が入社して、120人を超えていくスタッフ数になった時だと思っています。

現在でもそうですが、その人数になってくると、いくら我々ががんばろうと、トップがどんなカリスマ性を持ってようと、スタッフ一人一人まで、目が行き届かなくなります。

 

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ですから当然分散化をして、吉兆の方の言う様に、目が行き届く大きさでなければいけないと思います。

そのために一番必要なことは何か?って言ったら、やっぱり『リーダーの存在』なんですよね。

120人ていう人数は、まさにこの業界では、『リーダーを育てたところだけが越えられる壁』で、ほとんどの美容室はこの壁を乗り越えられません。

 

最近よくご一緒する、今日本で一番有名で、一番忙しい美容師でもあり、青山に2店舗を経営されてる方(そこまで言えばバレバレかな?)が言ってました。

「高級車を何台も持つとか、すごい豪邸を建てることとか、

僕は、がんばってるスタッフ達に申し訳なくて出来ないんですよ・・・自分だけがそうなるなんて・・・」

 

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「そうなんだろうな・・・」とつくづく思います。

120人の壁を越えて、今尚躍進されてる美容室のトップの方達は、そんなことよりも、自分だけが豊かになるよりも、権限も、権利も、利益も分配されて、着実にリーダーを育てられていました。

傍から見ていても、狭い業界なので、それくらいは解ります。

 

我々の仕事も、一日一日コツコツと、お客様と向き合っていかなければいけない地味な繰り返しです。

本来それだけを考えなければいけないのかもしれません。

でも今の時代は、というか僕達みたいな職業だからこそ、スタッフが楽しく、そして豊かになってこそ、お客様に提供できるものも増えてくし、そうでなければみんながんばれるわけがないし。

 

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だから120人の壁も、これからもっともっと大きな壁がたちはだかっても、乗り越えて行かなきゃいけないんだと思っています。