新美容出版の『美容と経営』に取材をして頂きました。
「消費者意識の変化を掴む」というテーマで自分なりのコメントをさせてもらいましたが、そんな大そうな事など語れず(笑)、現状の自分が考えるマーケティングとブランディングについて、ちょっとだけ話しました。
抱えてる問題やそれを打破する戦略は全国的にどこも一緒で、後はそれを実際にどれだけやり抜いてて、実際にお客様にまで伝わってるかってことなんだろうね。
お客様満足ということを考えるとき、「もしドラ」の話じゃないけど、自分は同時に必ずスタッフ満足ということを必ず考える。
ただそれも年齢や立場や価値観によって様々で、本来自由競争の資本主義社会でビジネスをやっていれば、当然のごとく競争による淘汰を当たり前として受け入れるべきなんだろうけど、そこは正直すごく迷うところでもある。
今年は今までの給料や評価制度までを見直していこうと思ってるから、その基準をどこに置いてくかは、これからのGARDENにとっての重要な課題なんだけどね。
ある本で「自由競争」という成長路線と、「福祉、再分配」という安定路線の両立は不可能で、その例としてフランスのサルコジの大統領選をクローズアップし、「市場原理、自由主義経済、成長」を訴えたサルコジと、「福祉、分配、安定」を訴えた女性候補に対し、国民はサルコジを選び、それは同時にフランスという国家のアイデンティティーの決定でもあったと。
大袈裟で難しそうに聞こえるかもしれないけど、日本を含めた国際社会が直面してる現実で、だから途上国なんかはものすごい成長率で、日本人のほとんどは危機なんかコレっぽッちも持ってないから世界に置いてかれるし、美容師だってそういう現実を少しでも感じてないとダメだと思うんだよね。
先日久しぶりに若手のスタイリストと食事して、美容師としてのブランディングとかお店としてのブランディングの必要性を話したんだけど、これだけこのブログでその手の話をしておきながら、肝心のうちのスタッフが何にもそういうことを理解していない(笑)。(ホントは笑えないけど・・・)
最近は中国の急成長がめざましく、それを作り上げてる3,40代の経営者がよく紹介されていて、彼らは完全に「成長」しか考えていないから、とてもハングリーだし刺激になる。
お店や会社というのは、選挙でそのアイデンティティーを決定するわけじゃなく、スタッフにどんなに意見を聞こうとも最後はトップが決定するもので、競争路線を選択するか安定路線なのかによって、事業戦略は根本から大きく変わってくる。
何が言いたいかというと(笑)、GARDENの幹部はそういうことまでをも理解した上で、方針の決定を左右して欲しいと考えてる。
もっともっと広い視野に立って、一つ一つの戦略を決定していくことと、そんな自分たちの意思決定に対して、深い意味でぶつかり、また深い意味で理解をして欲しいと思う。
今年は自分も2月のシンガポールを皮切りに、今の世界を実感してこようと思ってます。