あれからちょうど2か月が過ぎた。
被災地の状況はきっとあまり進展もなく、マスコミや一部で見聞きしてる我々とは全く違う温度で、福島や東北沿岸では厳しい現実と向き合ってるのが現状だろう。
GWのボランティアの人たちや、この業界でも沢山の方達が何かの行動を起こす中で、自分たちにできる事で「今何を為すべきか?」と「未来に向かい何を為すべきか?」を考える。
普段と同じような生活に戻った自分達は、身の回りに大きな障害がなければ、過去の事が薄らいでいくのも当然で、とはいえ近い将来にまだ大きな2次余震が起る可能性も否定しきれず、もしそうなった時を考えると「元気に!」「前向きに!」なんて軽々しくも言えず、もし自分が当事者になる事を想像すれば、他人の事を考えてる余裕がないのも事実かもしれない。
毎シーズン制作している春夏ヘアーも、今回はそうした意味で熟慮し、それでもGARDENの存在価値として「原点」をメッセージとして添えることで、GARDENなりの姿勢を伝えたいと思い、自分たちがやるべき事は今は「未来のために何を為すべきか?」しかないのかと。
大袈裟な大それた事じゃなく、目の前のスタッフや家族や自分の身の回りにあるもの全てを慈しみ大切に考える事。自分にできるのはそれくらいで、でもそういうことが大切だとも思っている。
そういう一つ一つの細やかな積み重ねが、常に新しいものを築き、新しい時代を作り、それが希望になっていくんじゃないかと。
心に刻み続けたいと思います。