先日ある方と打合せをしたときに、「日本における様々な業界が成熟
してしまっているけど、この美容業界にはまだまだ可能性があると
思うんですが、その辺はどう考えられますか?」みたいな質問をされた。
ちょっと前の自分なら、今のマーケットを分析した上でのブランディングや、
物販その他の可能性や、当然海外への展望なんかがすらすらと出てきた
んだろうけど、話の焦点も絞られていなこともあったけど、何を話していいか
少し解らなくなった。
自分の中では常に、サロンとマネジメントとか、デザインとサービスとか、
今のGARDENにとっての課題に対して、自分がどんな立ち位置で
どんな言動をするべきかを、常に客観的に考えている(つもり・・・)。
例えば役者さんとかスポーツ選手とかは、プレイヤーという目線でそれが
できるかと言うと難しく、それだけストイックに自分の役や技術に集中してれば、
そりゃぁ当然だよね。
だから自分はサロンでお客様を担当する場合は当然お客様に集中するけど、
それ以外は2:8くらいの感じでやるようにしている。
でもここ数カ月、ブログを読んでる方は感じてるだろうけど、結構自分的には
技術者プレイヤー目線に偏ってて、それは数ヶ月前から色んな状況下のもと、
自分であえてそちらに軸足を置いたんだけど。
自分は現場で頭と体を動かして体感してきた分、知識や方法や手段の重要性も
理解しながらも、人を動かす上ではどうもそれらは机上の空論に感じてしまい・・・
かといって今までのような、アパッチ野球軍やルーキーズ的スポ根精神論(笑)
だけで、通用する時代だとは思っていない。
昨日青山の『リストランテ濱崎』に初めて行ったんだけど、青山の住宅街の
とても交通が不便なとこなのに、一か月先まで予約が一杯で当然昨日も満席。
40代以上の大人の方が中心だけど、適度にカジュアルだから雰囲気も
いいし、かと言って価格もバカ高いわけではない。
野菜を中心とした素材を生かした料理はどれもいちいち美味しくけど、
何よりオーナーシェフの濱崎さんが、最初とデザート前と帰り際には
ちゃんと挨拶に来てくれて、流行って当然なのがすごく良くわかる。
そういう姿勢なんだろうね・・・
美容室なんかもまさにそういうトップの姿勢一つでどうにでも
なるんじゃないかなぁ・・・
だからそんな大きな「業界の将来」なんて事考える前に、目の前の
一つ一つなんじゃない・・・とかね。
まぁこうやって自分も日々葛藤してるんですけどね。