vol 526 美容師の常識

土、日は7時半くらいからすでにアシスタントミーティングが始まり、各学年、チームごと、全体、そしてさらにチーム朝礼と、前日の反省から始まり、当日のお客様の把握や、担当振り分け、動き方のシュミレーションなどについて、2,3回も朝礼をします。

 

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我々が強要したことでもなんでもなく、自分たちで、お客様やお店を良くして行こうと自主的にやってくれてる事です。

技術を磨いていく為に、またより良いお店にして行く為に、美容師は一般の常識では考えられないくらいの時間を費やして、勉強したり話し合ったりしています。(それはそれで素晴らしい事なんですけど・・・)

そこまで同じことを時間をかけてやる必要があるのか?

 

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自分がそうだから言えますけど、どうしても美容師というのは、あまり頭を使わない人が多く、たくさんレッスンしたり、たくさんミーティングしていれば、なにかそれでやってるつもりになってるというか。

やったことがきちんと結果に結びついていかなくても、結局それは分量の足りなさという、ある意味一人ひとりの意識という「精神論」に持って行ってしまう。

だから自分がアシスタントだった20年前と同じような問題について、いまだに毎年同じことを、朝まで話し合ってる。

 

今日は東京都議会選挙の日でしたが、GARDENで投票に行ったのはわずか数人・・・お恥ずかしい話です・・・

 

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ミーティングなんかにはそれだけの時間をかけるけど、選挙権を持てる先進国の成人として、わずか数分で行ける選挙には、めんどくさがって、というか興味も持たない、というかあることさえ知らないのが現状です。

その辺の一般の方の常識と非常識、美容師の常識と非常識のずれ。

暑い日にいつものマニュアル通りに「お湯加減はよろしいですか?」じゃなくて、「外が暑かったので、ぬるめにしましょうか?」って、そんな当り前な事も気付かず、一生懸命強く手を動かせばお客様は気持ちいいだろうとしか考えていない現状。

 

もういい加減その辺の考え方というか、価値観というか、技術者だからという甘えというか、頭の固さというか、その辺を何とかしていかないと、どんどん時代に取り残されちゃう。

自分自身が技術を覚え、高めていくプロセスから、人の上に立ったり、全体を見ながら「生産性」とか「生産効率」とか、その仕組みとか環境作りとか、社会性を持つための一般常識を知っていくことととか。

いつ誰が教えるのか?それは自分で勝手に習得していくものなのか?

 

でも考えてみれば、そうさせてしまってるのは我々経営者で、「精神論」という勝手につくりだした美徳のもとに、一般の人の何倍も働いたり頑張ってるにもかかわらず、それでもそれなりの生活環境しか作り出してあげられていない現実がすべての原因なんでしょうね。

 

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「何を残して、何を削り落していくのか?」

大胆にやっていかなきゃいけない時期に来てるんですよね。