vol 629 提供すべき事

先日一番古く?から担当させて頂いてるお客様が、お嬢様と一緒に沢山のお土産を持っていらっしゃいました。

 

 

まだシャンプーマンだった頃、店長のお客さまだったその方に、「僕、絶対すごい美容師になりますから、デビューしたら是非僕にカットさせて下さい!!」(笑)

そう言ってから20数年、お店や場所が変わろうとも、こうしてずっと通い続けて頂いてます。

 

  

 

そのお客様が先日デビューした山本君のデビュー祝いとして、カラーとトリートメントを山本君にしてもらうために、わざわざ来店されました。

当時お腹の中にもいなかった娘さんも、成人して就職し、親には内緒の彼氏ばなしなんかもしてくれて(笑)、「私も子供が出来たら連れてくるから絶対カットしてね!」と。

殆どのスタイリストなら知ってるそのお客さまに、歴代アシスタントたちも声をかけ、楽しそうに話され、そして帰る時にこう言われました。

「本当にいいお店をつくったよね・・・!」

 

  

 

この世界に入って一番思ってた事は、「いい美容師になる」事よりも「凄い美容師になる」事よりも、「いいお店を創りたい」ということだったかもしれない。

だから20数年もお付き合い頂いてるそのお客様に言われたことがすごく嬉しかった・・・

良くない時は絶対に近寄ってこない深谷店長も、そんな空気を察したのか、「最近のお店の雰囲気はどうですか・・・?」(「自信のある時しか聞いてこないくせに・・・」なんて思いながらも)「まぁまぁじゃない・・・」

新体制でまだまだ改善点はありますが、そんな空気が少しづつみんなに伝わって、お客様にも感じて頂ければいけばいいのかと。

 

  

 

形を作る事や何かを動かす事が目的じゃなく、「お客様の心に何を残すか?」ということ。

GARDENが提供したいのはそういう事じゃないですか?