vol 581 韓国ツアー その1 

今回イデアルの販促調査も兼ねて、ハホニコさんのナビのもと10年ぶりとなる韓国へ。

 

 

10年前に来た時のイメージしか持ってなかったから、はっきりいって韓国の美容室にあまり期待はしてませんでしたが・・・全然やばい!

いつも言う様に、その国の文化、政策、豊かさ、成熟度、社会構造などなど、社会の背景が違うから、簡単に比較できるものではないけれど、美容師という職種に携わる人間として、美容師としてのスキルだけではない意識も含めたレベルだとか、美容室経営としてのレベルなんかは簡単に判っちゃう。

 

 

韓国の人口は4千万人くらいで、それに対して美容室が8万軒だから、日本と同じような環境にあるんだよね。

やはり料金も様々で、NYほどの差はないけど、アッパーのお客様にはきちんとした料金のもと、ちゃんとした雰囲気やサービスも提供してるし、あるところはフランチャイズに力をいれてて、そのための教育プログラムや環境に対してすごく力を入れてたり。

常に全世界の美容を見ていて、もちろん日本なんかのいいところはすぐに取り入れてたり。

 

 

あらためて逆に日本という国が特殊というか、貧富の差があまりなく、それぞれがそれなりのミドル層にいて、ある意味平和ボケした環境の中で、やれGDPかなんかを比較して、今でも日本はアジアを引っ張ってる経済大国だと勘違いしてる人が殆どだし、特にこの美容業界はね!(自分のその一人だったけど・・・)

今になって「美容師や美容室経営もやっぱりビジネスなんだ」って風潮がやっと日本にも出来上がってきて、それでもまだ一部では「先生」とか有名人よろしくで、ちやほやされて「自分だけがそこそこ豊かであればそれでいい・・・」なんて人たちもたくさんいるけどね。

 

 

日本という国が特殊だから、ミドルの全女性に対して、女性誌という広告での販促戦略が功をなしてなんとかここまでこれたし、その部分でのモチベーションとか個々のデザインレベルはとても高いんだろうけど・・・

今のままの意識では、確実にアジア勢に追いつかれるだろうし、もちろん今のこの景気の状況では自分のところで精いっぱいなのかもしれないけど、もっと外にも目を向けて危機感を持ってかないと、日本の美容業界の将来はやばいんじゃないかなぁ?