久々のクリエイティブネタ。
7月に行われるタマリスイベントに向けて、出演者を選出するオーディションで、エントリーはスタイリストまじかのアシスタントからスタイリストランクまで。
課題が出された上でそのテーマに沿って、自分が考えるヘアメークとコスチュームまでをトータルで表現するもので、そこはただカットだけとかではなく、メークや衣装やモデルさんのクオリティーまで同時に要求される。
結果的には予想通りに女子圧勝。
やっぱり普段から見ている視点がモノをいうんだけど、女子は雰囲気やムードを大事にしているから全体像を見ている。
それに対して男子は、パーツのこだわりとかは凄いんだけど、あくまでそれは「自分がやりたい事」だから、最終的な全体像になると、何を言いたいんだか解らないものになる。
だけど男子!めげちゃダメだよ(笑)。
僕もそうだったけど、それが男性の特徴みたいなものだから(笑)、最初は誰でもそんなもので、だけどそこで「悔しい」と思ってそうゆう視点で見る努力をしたり、当然作品つくりを徹底的にやったり、そもそもそういう事を好きになっていかないとね。
今の時代って「集客!集客!」過ぎて、もちろんリピートしてもらう努力もするんだろうけど、そもそも本当にそのお客様を「素敵に!」「可愛くしてあげたい!」って思っているかなぁ?ってね。
そう思ってたとしても、本当は自分の好みやできる範囲の世界観に当てはめようとしてるとか。
「リピートさせたい!」「単価を上げたい!」「店販を売りたい!」ってのが、イコール「自分の売上げを上げたい!」って事だったりしない?
もしくは「可愛くしてあげる」為に、それだけのモノを見聞きし勉強し、毎日の生活から自分の「美意識」を高めるような行動を意識して、自分自身が興味を持ち、好きになり、それを発せられるだけの美容師になる努力をしてるのかなぁ。
そういう美容師じゃないと、いつまでたってもお客様から沢山の支持は得られないと思うよ。
GARDENで1,2のお客様数を誇るクリエイティブディレクターの秋葉さんが、「今のサロンワークがとても楽しい」って。
最初は当然お客様もいなくて、それでもお客様の事を必死に考えてデザインしてきて、ある時からその事でお客様からとても喜ばれるようになって、そして自然と売上げがあがって。
その頃から少しずつ「自分の色」を出しはじめて、自分の好きな世界観に共感して頂けるお客様を増やし続け、今では自分が好きな事に共感して頂けるお客様ばかりになって、毎日好きなデザインを切れてるから楽しいんだって。
だからよく「結果も出てないうちから自分の好き嫌いなんていうな!」「とにかく結果が出るまでは一生懸命切りなさい!」って。
ちょっと長くなるけど(笑)・・・
最近ワールドカップ出場決定後の記者会見で、本田が「個を強くする!」みたいな事を言ってたでしょ。
僕も全く同意見で、美容師と言う「個」と、サロンという「チーム」は、両方の成長によってスパイラルのように上昇していくと思ってる。
だからある時はストイックなまでに、美容師、デザイナーとしての「個」を追求するし、逆にそれを伸ばす環境としてのサロンと言う「チーム力」に対して、時には「個」に対する優しさをも求め、そこが矛盾するわかりにくい所でもあると思ってはいるんだけど。
自分の好きな事を高いレベルで発信し、それを多くの人に認められてこそ「個性」であり「デザイナー」であると思う。
GARDENはそういう意味で「個性」を大事にしたいわけだから、評価のされないうちは「個性」ではなく、ただの「わがまま」だと思うし、まさに秋葉さんの言ってる事はそういうこと。
自分の表現を認めてもらうまで続けることが、本当のプロフェッショナルって事なんだよね。
だから今回落ちたからって気にしないで、そんなことより何度でも諦めずに挑戦し続ける事が大事なんだよね。