vol 982 プロフェッショナルに触れる

以前もご紹介したけど、小学館【Oggi】副編集長の佐藤さん。(☆今回はかなり個人的見解が多いのでご了承下さい)

 

 

また昔話になって申し訳ないけど(笑)、15,6年前の30代前半の頃、当時赤本ブームといって、CanCam、JJ、VIVI、Rayと言った雑誌が、発行部数と共に大きな影響力を持っていて、今でも活躍している40代~50代半ばの有名美容師さんはみんなそこで活躍し、それらの雑誌に出る事で沢山のお客様を集客をしていた。

そんな中でも何人かキーになる編集者やライターさんがいて、手ごわくてちょっと厳しめ(笑)なんだけど、影響力がある分そういう人達に認められると、美容師としてもサロンとしても大きく飛躍する!みたいなね。

本人は嫌がるだろうけど、佐藤さんも間違いなくそのお一人で、宮村さんと藤原紀香さんを結び付けてブレイクさせたりとか、ディメンションが青山に進出して成功した裏側に、彼女の存在はすごく大きかったと思うし、当時アシスタントでディメンションから出て今活躍してる人達も、殆どがその流れの中から様々に仕事を拡げたはずだしね。

 

で、何が言いたいかと言うと、今でもそういう方はたまにいるけど、当時の彼女は新たなサロンや美容師を取り上げる前に、必ずそのサロンを調査に行ったり、実際に仕事をするにあたっても、かなりな準備や想いで望むわけで、だからこちらも真剣にならざるを得ず、それが「ちょっと手ごわそうで厳しそう」(笑)みたいになったのかもしれないけどね。

他にも具体的な事を上げれば沢山あるんだけど、そういうプロフェッショナルな人達って少数だけど必ずいて、そういう人達同士でやる仕事が一流な仕事だと思うわけ。

 

GARDENでも、残念ながら「一般誌や業界誌に載りたい!」なんてスタッフは減ってしまい、目の前の売上げばかりを気にしてるし、アシスタントも撮影に行くのに、その雑誌の読者層を知らなかったりとか。

かたや編集、ライターさんの中にも、かなり自分よがりな要求だけを押し付けてくる人もいるらしく、そんな時代の空気感の中で、どんどん一般誌に出る価値を失って、最近では「一般誌はもうやらない」ってサロンもあるみたいだしね。

 

確かに集客って言う目線で言えば、興味を失っていくのは判んなくないけど、そういうことじゃなくて、やっぱり編集者やライターさん、もちろんメーカーやディーラー、業界編集者の中には、必ずそういうプロフェッショナルな人達がいて、そういう人たちの「仕事」に触れる事が大切だと思うんだよね。

もちろん美容師の中にも、身の回りの先輩にもそういう人っているんだろうけど、日常の中では気付きにくくて、ちゃんとした仕事の場でそれを感じる事って、すごく大きい事だと思うんだよね。

 

プロフェッショナルな人達に触れて、その人達と仕事をし、その人達のレベルに合わせて行くことで、自分もプロフェッショナルに成長できるもので、サロンにだけ居るより、外に出て色んな人達と仕事することで、そんな人達にも巡り合えるもので、だから何でもチャンスがあるなら、積極的にやるべきだと思うんだけどね。

プロフェッショナルって「やり抜く事」で、その分辛いけど大きな成長や成果や喜びが得られると思うんだけど、今はやり抜く途中で逃げちゃう人が多いから、やり抜かなくても誤魔化せる環境ばかりを作ろうとしている気がして、だからアマチュアみたいな人ばかりになっているんじゃないかね。

合理的に結果ばかり追いかける事より、辛くてもプロフェッショナルを目指した方が絶対に近道だし、事実当時佐藤さんと仕事した人達は、みんなそれぞれに大きくなってるし、そういうものだと思うんだけどね。

 

そしてあまりにも偶然過ぎてびっくりの増田さん。

(やはりホロホロ利用者多し・・・)

 

 

もちろん彼女もそういうお一人で、だから若いスタッフなんて、これだけ絡むチャンスがあるんだから、どんどん積極的に絡んだ方がいいよ!(ご迷惑のかからない程度に)(笑)