vol 986 表側の事と裏側の事

お盆明けは少しゆったりめの営業です。

(忙しい時もあればこういうときもあるものなんだけどね・・・)

 

 

美容師に限らずなのかもしれないけど、例えば技術を教えるとか、お店のルールや仕組みを作るといった事は、常に考え進化させていかなきゃいけないもので、永遠に「これがベスト!」って状態は作れないわけ。

そうすると自分も経験してきたけど、得てしてそういう内向きな事に追われて、「内部充実」とか「制度や仕組みの確立」的な事を今は一生懸命やろう!みたいになりがちなんだよね。

そういう裏側の事ってとても大切なんだけど、例えば技術なんかわかりやすい例で、「自分が出来てる事」を教えるのは、たいしてつらい事じゃないんだよね。

 

 

仕組みとか人事とかも同じことで、細々した配慮や調整はあるけど、机上の議論だけの右の物を左に動かすだけの作業で、これもたいしてつらい事じゃない。

かたやわかりやすく言えば、自分の売り上げを伸ばすことや、誌面などで素晴らしい作品を発表する事や、新たな店舗を出店し成功させる事は、「生み出す事」でもあり、「新たな道を切り開く事」でもあって、これは前を向いて自分が成長しないとできない事。

よくありがちな、たいした練習もしないアシスタントが「もっといいお店にしましょうよ!!」的な事を言うんだけど、その前に「お前がもっと練習して成長しろよ!」みたいな感じで、それはスタイリストにも、管理者である店長や幹部にも、もちろん僕達にも言えるわけ。

 

 

決して自分を甘やかしてるわけじゃなく、お店や全体の事を考えているんだろうけど、残念ながらそういう時は絶対に望む結果は生まれないし、そういう人が増えていくと、どんどんエネルギーの無い集団になっていく。

 

 

裏側のお店や会社の根幹をなす、仕組みやらなんやらをきちんとやっていく事はとても大切。

だけどそれは永遠にベストではないんだから、常に考え進化させればよくて、そこばかりにエネルギーを注いでいると、表側の攻撃、つまり生み出す事や切り開くエネルギーがどんどん失われていくもの。

あくまでバランスだけど、常に前に進む、自分自身が成長するために自分を追い込んでいくエネルギーが7割くらいで、残りの3割くらいでそういうことをやっていかないと、結局「成長しない自分がいるから下も成長できない」って結果に必ずなる。

 

 

またこんなことを言うと「結局いつまでたっても休む余裕さえない」なんて言われそうだけど(笑)、それはポジションや立場や環境で全然違くて、休まず体を使って結果を見せる時もあれば、そうじゃないやり方をする時もある。

 

ただ自分が一番わかってるはずなんだよね?楽してるかどうか?もしくは逃げてるかどうか?ってね。

 

お店の為、後輩の為って本当に思うなら、振り返れば出来る楽な事なんかに一生懸命にならず、後輩にはできない、苦しいけど生み出す事や切り開く事に向かっていく事の方が、逆に自分ができてない事は後輩がフォローしてやってくれるし、下からも尊敬される存在になるはずで、成長してる勢いのある組織というのは、絶対にそういう人たちの方が多いはずなんだよね。

 

僕の経験上、裏側の事3割、後輩にはできない、生み出し切り開く事7割、これくらいのバランスがいいと思うよ。

 

 

今の自分はどんな感じですか・・・みなさん見つめ直すといいですよ!