vol 140 『想い』 その3

だから何が言いたいかというと、「資本の原理」「会社の倫理」「企業業績」この業界はそんなものにとらわれる必要があるんだろうか?

そういう今までの拡大のやり方しか選択肢はないんだろうか?

 

?

 

「トップはリスクを負っている、だからナンバー2には解らない!」そんな事当たり前だと思う。

だからって、すべて会社が一番で、スタッフの望むことよりも会社の意向を優先して、それはイコールオーナーであるトップのためであって。

 

自分達がその立場になってみて、もちろんそれだけではないリスクや苦労も負ってやっているのだけれど、結局それは、自分たちがその覚悟を持ってはじめた事であって。

その大変さの中に身を置いて、自分もスタッフたちも成長したり、何かを創り上げたり、そんな素晴らしいことを、生きている実感を得るためにやっているのだから、それくらいのリスクは負っても当然なんじゃないんだろうか?

だったら、最初からスタッフが望むこと、スタッフを一番大切に考えること、それを最優先させて行ってもいいんじゃないか?

 

確かに、大人として成熟していくまでは、間違う事もあるから、技術者としてもリーダーとしても、きちんと育ててあげないと同じ目線で話しはできない。

でもお互いが信頼と愛情を持って、大人として成熟したんだったら、会社が最優先させる事業計画は、その彼らのやりたい事を実現させることではないだろうか?

 

会社

 

利益が優先?事業計画が優先?一体何が大切で何にこだわるのだろう?

その目先の利益や既得権にこだわるために、もっと先にある大切なもの、それを失ってしまうことに、なんで気付かないんだろう?

 

スタッフは会社の物でもなくて、もちろん育てたオーナーの私物でもなくて、自分達もそう思い続けてきたんじゃないんだろうか?

だったら、会社を一般の会社並みに整備していくことも大切だけど、それと同時に彼らが本当にやりたいこと、美容師として現場に立ち続けることだったり、自分の思い通りになるお店を持つことだったり、階段を登り続けることだったり、自分たちと同じように描いていた『夢』を叶えさせてあげること。

それを何よりも優先していく事が、これからのこの業界の企業のあるべき姿なんじゃないのか?

 

そうしていくことが、実は他の業界へも影響を与え、この閉鎖的な業界の風穴をあけることになるんじゃないのか?

そんな今までは考えられない会社が、そんな人を大切に考える会社が、何かを変えて行けたりするんじゃないんだろうか?

その2その4