vol 139 『想い』 その2 

パタゴニアというアウトドアウエアのブランドの創始者イボン氏は、「もし、企業とはできるだけ早いうちに最高値の入札者に売るべき商品だという考えを捨てたら、経営判断は大きく変わるだろう」

そして創業以来、企業の責任とは何か?という課題と格闘し続けたという。

 

そしてその結果、株主でも、社員でもなく、「ビジネスはこの地球の資源に対して責任を持つことである」と結論付け、そこにパタゴニアの理念を一貫させたという。

 

自然

 

美容師として20年やってきた僕達は、この美容業界しか解らないし、またこの美容業界でしか生きていけない。

だからこそこの美容業界で、どんな会社を創っていけばいいのか?どんな会社がこの業界のため、美容師のためになるのか?先輩方が築いたものを、どの方向に革新すればいいのか?

何度も言うように、モノを売る商売ではなく、人対人のコミュニケーションで成り立つこの業界は、他のどの業界よりも、『人が財産』ということを、強く認識するべきだと思う。

 

人

 

そういった意味では、『人材』に対して最先端でなければと思う。

ただ、それが福利厚生なのか?社会保険を整備する事なのか?

 

美容業を続けようとした時、我々の選択肢は2つしかありません。

一つは独立すること、もうひとつは何らかのかたちで会社と関わりを持って、会社に属したかたちで、自分のポジションをつくること。

 

でも僕達は、『職人』という一面も持っていて、それを磨き上げるために、人の何倍も努力して、みんなが遊んでいる時も睡眠時間を減らしてまでもがんばってがんばってきて。

そうやって身につけた技術を、「しょせん、サービス業でしょ!」なんて安売りできない。

「これだけ給料をやるから、これだけがんばりな!」って、そんな簡単なことじゃない。

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